フィンランドで、お酒以外の思い出の飲み物というと,何といってもSIMA(シマ)でしょう。
レモンの味ををベースにした弱炭酸の飲み物で、 5月1日のヴァップ(Vappu)のお祭りに飲みます。 という事で、昔のノートに書いてあったメモを参考にしてシマに挑戦。
正確に作ったつもりだが、フィンランドで飲んだシマとは色も、味もちょっと違って、どうやら失敗してしまったようだ。
まあ、それなりには美味しかったのだが、これから、シマを作ろうという人たちは、ネットやYou Tubeで「フィンランド シマ」又は「Vappu Sima」と検索するとたくさんの記事がある。
そちらを参照して美味しいシマを作ってください。
5月1日というと世界的にはメーデー、勤労者のお祭りだが、フィンランドでは「春の祭り」「学生達の祭り」の色合いが濃く、人々は、長い冬から解放され、日ごとに明るくなる春の到来を祝います。
ヴァップはまた、学生のお祭りでもあり、この日ばかりは、現役の学生ばかりでなく、元学生の老人達に至るまで、クローゼットから白い学生帽(Lakki)を引っ張り出して街に繰り出します。
ヴァップにつきものがシマ(sima)という飲み物。
4月に入るとスーパでは、容器にするバケツの中にレモン、砂糖、イーストなどの材料が揃ったセットが店頭に並びます。 (フィンランドでは、洗濯に使うようなポリバケツで、この飲み物を大量に作るのが一般的だが、日本人にはチョット抵抗ありですね)。
写真 No.1
材料(4リットルの場合)
ブラウンシュガー 250g
白砂糖 250g
レモン 中ぐらいのもの2個
干しぶどう 少々
イースト 小さじ半杯ぐらい
作り方
写真 No.2
適当な大きさのボールに、白砂糖とブラウンシュガーを入れ、混ぜる。
* 最初の失敗、手元に、ブランシュガーが無かったので、黒砂糖で代用したのが失敗のはじまり。 黒砂糖は独特の味、クセが強く、出来上がりの色も濃い茶色となり、爽やかな感じにはならない。
それにしても、この砂糖の量にビックリ! もう少し減らしてもいいかもしれない。
写真 No,3
レモンは良く洗い、皮をむき、実の白い部分は取り除き、輪切りにする。
* 次の失敗、レモンの白いワタの部分は苦みの元となるので、徹底的に取り除いた方が良かった。
写真 No.4
ナベに水を適量入れ、レモンの皮と輪切りにした実を入れ、沸騰させる。
写真 No.5
沸かしたレモンの湯を網などで濾して、No.2の容器に入れ、砂糖と混ぜ合わせる。
水を加えて合計4リットル位にする。
イーストを少量の水で溶いて、容器に入れ、良くかき混ぜる。
1-2日このままにしておく。
* 次の次の失敗、炭酸が効いたシュワシュワ感を期待して、少しイーストを入れすぎたかもしれない。
写真 No.6
イーストの発酵がある程度収まったら、ビンなどに移しかえて、最後に干しぶどうを少々(好みの量)入れて、できあがり。
1週間ぐらいは保存できる。
* 次の次の次の失敗、イーストの量が多すぎたので、発酵が強く、ペットボトルに入れ栓をしたら、ペットボトルは異様に膨れだし、栓は夜中にシャンパンのごとく天井を直撃した。
危険、危険。
十分発酵するまで、栓を閉めないようにする!
栓を閉めるときも、最初は緩く締め、少し様子を見るほうが良い。 今回最大の教訓です。
■ 作った感想、注意点など。
フィンランドで味わった、炭酸が淡く効いたレモン水に干しぶどうの味が加わった飲み物を期待していたのだが、少し違うものになってしまった。
最大の原因は、ブラウンシュガーの代わりに黒砂糖を使ったことだと思う。 味は黒砂糖独特の味が強くなり、色も茶色くなってしまった。
少し苦いな・・・の原因は、レモンの白ワタをかなり残してしまったことによる。
フィンランドの友人達は、レモンを絞って果汁のみを入れていた。 この方が簡単で、味が良いかもしれない。
イーストを入れすぎて、発酵が強くなり、ペットボトルが破裂しそうになったことも、友人たちにシマ作りのおすすめをチョット躊躇してしまう一因。
シマ、
爽やかな弱炭酸のレモンの味の飲み物が自宅で作れるのは、とても魅力ですね。 美味しかった、懐かしいシマの味を思い出して、またいつか再挑戦です。
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