(続)№15 殺す個性のMJQ《ソニー・ロリンズ(ts)》

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軟弱MJQ＆豪快ロリンズ、融合を狙ったか。

「水と油」ミックスジャズ、試行的取組み。

染まろうとするロリンズ、散々たる出来に。

 

一句

　“ロリンズや　殺す個性の　MJQ”

⑮『ザ・モダン・ジャズ・カルテット・アット・ミュージック・イン Vol.2』(58)
《THe Modern Jazz Quartet At Music Inn Vol.2/Sonny Rollins》
ソニー・ロリンズ(ts)、ジョン・ルイス(p)、

ミルト・ジャクソン(vib)、パーシー・ヒース(b)、コニー・ケイ(ds)。

《Sonny Rollins Blog紹介》

⑭『& The Contemporary Leaders』№14 酔っ払いの悪ふざけ《ソニー・ロリンズ(ts)》 - だらずだらじゃず・本音ジャズ

《John Lewis(p) Blog紹介》

②『The John Lewis Piano』№2 お高く留まった、孤高の音《ジョン・ルイス(p)》 - だらずだらじゃず・本音ジャズ

《Milt Jackson(vib) Blog紹介》

①『Bags' Opus』№1　ホァ～ン！煙るテナー＆ヴァイブ《ミルト・ジャクソン(Vib)》 - だらずだらじゃず・本音ジャズ

延々と聴くが、ロリンズが出てこない。

B面2曲目「Bag's Groove」で、やっと登場。
M.ジャクソンの曲、弱々しいヴァイブのテーマがやるせない。

 

申し訳なさそうに、ロリンズが被ってくる。
遠慮しがちに、弱々しく小さな音で。
そして、ロリンズのアドリブが始る。
途切れ途切れで、いつものメロディアスさは無い。

何で、MJQなんかとセッションをやるのか。

裏表ほど個性の異なる連中とやらなくても・・。
と思うと、情けなくなる。
ロリンズ史上最悪の出来、聴けたもんじゃない。

「Night In Tunisia」。

ヴァイブのメロディーに、ロリンズが突っ込む。
ロリンズの気の使い過ぎで、酷い出来。
本来、勢いに乗るテーマだが「ずたずた」に。
場違いのアドリブは、もう唖然とするだけ。

元々、澄ました・軟弱なMJQが大嫌い。
片や、豪放・豪快テナーのロリンズ。
「水と油」の混合、融合したくても到底無理。
そんなのを狙ったセッション、と思うのだが。
 

　一句

　“ロリンズや　殺す個性の　MJQ”

当⑭はジャズシンポジュームにおけるライヴ。
あえて「水と油」ミックスジャズの試行的取組。
と思うしかなく、どうしようもない出来。

何処でも・何時までも、スタイル不変のMJQ。
そんなMJQに染まろうとするロリンズ。
結果、散々たる酷い出来になった、としかいいようがない。

 

♪～ 　ヴァイブのメロディーとロリンズに注目し、お楽しみ下さい。