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Blog☆HiloⅡ

龍馬のピストル:松田 十刻著


幕末の激動の時代の風雲児と言える坂本龍馬については数多くの文献や小説が出版されていますが,この小説は彼が所有した「ピストル」に焦点を当てたところが面白い。
彼が愛用したピストルは「スミス&ウェッソン第II型」。
寺田屋事件では包囲する幕吏に発砲して一度は難を逃れましたが,近江屋で襲撃された際は一度も発砲することなく暗殺された龍馬。
北辰一刀流の剣豪ながら短銃を愛用するところが彼らしいし,この小説のタイトルに惹かれて読んでみました。
久しぶりに龍馬に触れたのですが,この時代の小説は何度読んでもわくわくします。
そして,表紙の写真はあまりにも有名ですが,全くベタに感じないところが不思議です。
時代背景はぎゅっと詰め込まれてはいますが,龍馬といえば「お龍」。
彼女にもピストルを渡し,ハネムーンで鳥を撃ったというエピソードは初めて知りました。
龍馬とお龍が一緒に暮らした期間はほんのわずかでした。
彼の死後お龍が不遇であったことも初めて知りましたが,龍馬は天国からどんな気持ちで見ていたのか。
そんな想像をしてしまいました。
そして,龍馬が愛用した「スミス&ウェッソン」については,「最後の遺品の行方」と「エピローグ」に後日談として登場します。
この小説は史実を踏まえたフィクションであるだけに,なおさらロマンを掻き立てられるのかもしれませんね。
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