終戦記念日を前に読んでみました。
ボクはこの本を読むまで梅津氏のことを知りませんでした。
戦前にこのような考えを持った人が日本軍の幹部に多くいれば,この戦争は起こらなかったのではないかとさえ思うほどの人物です。
梅津美治郎は昭和19年7月に参謀総長に就任します。
それは昭和天皇の意思でもありました。
それだけ昭和天皇の信頼が厚かったのでしょう。
彼は昭和20年6月に軍状を上奏し、その内容に衝撃を受けた昭和天皇は終戦を決意したと言われています。
陸軍大学を首席で卒業したエリートでありながら、陸軍の後始末ばかりさせられた男の〝最後の後始末〟こそ、ポツダム宣言および降伏文書調印に至る終戦への道です。
著者が梅津家への取材で得られた貴重な証言により最後の参謀総長である梅津美治郎の功績が綴られています。
ぜひ若い人に読んでいただきたい一冊です。
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