本を旅することができる「ブックワンダラー」の少年少女の本の中の冒険を描いた作品の第2部。
前回の悪者を追っかけたりするだけの話かと思いきや、悪者を逃がした図書館長が責任を追及されたり、怪しい奴が出てきたりで、とても小学校高学年向けに見せてよいのか?と思うような大人のドロドロまでも見えるかもしれない?そんな第2部だなと思いました。
舞台は、グリム童話など口伝えに伝わってきた私達も馴染みのある童話の中を基本的には旅をしていきます。
さて、そんなグリム童話の中が不安定に?
誰の仕業なのかは本書に任せますが、グリム童話が不安定というのを読んで、ただ、グリム童話やディズニーの良いイメージじゃなくて、ヨーロッパの童話は思っているほど、可愛い、格好良いだけの話ではないということを暗に伝えてくる本作品。
そういうことも伝えてしまうんだと思いつつも、本当にそうなんよねと思うくらい、童話の中ほど不安定なものはないよなぁと思いました。
例えば、私の知っている中ではラプンツェル。
ディズニーや本作で出てくるような生易しい話でもないですし、なんじゃこりゃぁみたいな話です。
シンデレラだって、まぁまぁえげつない話ですし。
子供向けに作り変えられている童話って確かにいっぱいあるし、そういう元は実は違うのよ?が話の元になっているように感じました。
ヒロインたちの行動や登場人物の行動にイライラしたり、ほんまに?ってなったりしましたけど、グリム童話などの綺麗じゃない部分を利用しているように感じた部分は面白く感じました。
※ブクログに掲載した感想を転載しております
先日読んだ『でぃすぺる』に出てくる小学生たちと同い年とは思えない(多分、本作の小学生が普通かな?)コンビ2人が童話の世界に。
しかし、相変わらず内容というかヒロインたちを取り巻く環境はとても子供向けとは思えない内容だなと思います。
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