「膳所から世界へ!」
本作の冒頭はここからはじまる、成瀬おかわり作品。
本作品の紹介に
「成瀬、おかえり」
と、
「表紙見ろ!」
で、成瀬ガチ勢の方々には伝わるんじゃないかと思います。
そんな成瀬さんの令和6年1月段階では本作品の西暦に追いついていない、未来のお話。
ということは、本作品を飛び越えて未来に成瀬と会えるんじゃないか?とさえ予感しワクワクさせてくれる、そんな巻でもありました。
膳所は私もJRで何度か行ったことがあるぞ!ということは天下を取りにいくの感想で書いたことがるのですが、本作を読んでも、あの駅前の風景だなぁとか、学校が確かにあったわとか思い出して懐かしくなりました。
そして、成瀬さん、相変わらずのド直球過ぎて気持ちいい女の子だなと相変わらず思います。
各章の短編を読んでみても思うのですが、私もそうですが、本音と建前を考えて社会生活を過ごしていると思います。
SNSだって、建前のアカウントの裏に本性をさらけ出すようなアカウントを作って2面性もしくは3面性をもってやってる人も多いし、しかも裏アカと言われる方が実は本当の自分だったりするわけです。
そうやってみてみると、ド直球だけで生きることというのは、今の時代相当難易度が高いはずです。
言いたいことも言えない世の中ですし、やりたいことも抑えないといけない世の中、ポイズンなわけですが、本音は素のままで過ごせれば良いなぁと思ったり、そんな本音で過ごせることに憧れすら抱いているわけです。
そんな中、ド直球で生き続けるのが本作のヒロイン、成瀬あかりだというわけです。
そして彼女のド直球は藤川球児並の火の玉ストレート、ストレートという名の魔球なわけです。
わかっていても打てないし、その魅力に取り憑かれてしまう、もっと見ていたい、ド直球がズバズバと決まるのを間近でみていたい、そう思わせるのが成瀬あかりだということなんだろうなと思いました。
大津愛に溢れているなと思うことも多々あり、相変わらず周りを楽しい意味で巻き込んでいく成瀬を今回も楽しめました。
何になりたいかじゃなくて何をやりたいかが重要だと説く今作ではありますが、成瀬になってみたいなと相変わらず思える作品でした。
※ブクログに掲載した感想を転載しております
読んで数週間経ちましたが、痛快というか愉快というか、不思議と成瀬にはまっている自分がいることに気が付く今日この頃。
しかし、変わっているだけで普通の高校生、大学生のはずなのに、妙に惹かれる不思議なキャラですよね。成瀬は。
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