今朝の「天声人語」に「Y字路はなぜうまれるにか?」という本が
紹介される。著者の京大博士課程で地理学を専修する重永瞬氏(28)が、
吉田キャンパス付近を歩く時「このあたり、なんか(Y字路が)多いな」
と思ったのがきっかけという。曰く、
・直線の道の「綻び」として生まれる
・さまざまな矛盾や軋轢を受け止める空間
・直角ではいられなかった物語
・だから、合理性の対極にある人間らしい道
さすが京大博士課程、タモリより哲学的である。
趣味の街道歩きでも、旧道や寺社仏閣への分岐がY字路だとわかり
易い。その分岐点には道標やお堂があることも多い。この本、図書館に
あるというので早速予約、読んだ後で再びY字路について書こう。
写真は昨年12月の日光例幣使街道、岩船山への分岐点の地蔵堂である。
中のお地蔵様の台座が道標になっている。