前回、日米共同指揮所演習が行われ、現場の日米の制服組は人民解放軍の脅威に
しっかり備えている事をお伝えいたしました。
しかし、何といってもいま重要なのは、自主防衛、国家として自立して自分の
国は自分で守る事です。
日本政府が今国民に訴えるのは、「基地負担の軽減」ではなく、「国防の義務」
ではないでしょうか?
週刊プレイボーイのサイトですが、それを痛感させる教務深い記事と書籍を
照会していました。私も早速、アマゾンで注文いたしました。
(JSN代表 仲村覚)
■元アメリカ陸軍大尉が警告 「米軍沖縄撤退ならニッポンは消滅する!」
[2011年01月25日]
脅威を増す中国軍に対し、日本の安全保障はどうあるべきか。元米陸軍大尉が緊
急警告1月12~14日の日程で来日したゲーツ米国防長官は、菅首相らとの会談で「日米
同盟の深化」を優先し、普天間基地問題を先送りすることで一致した。
しかし、先送りに合意したとはいえ、決してアメリカは基地の移設をあきらめ
たわけではないという。1月24日に『日米同盟崩壊』(集英社)を出版した、
日本生まれの元アメリカ軍陸軍大尉・飯柴智亮氏が次のように語る。
「結論から言うと、この問題の解決策は辺野古沖への移設しかありません。
迅速な対応が求められる海兵隊の足となる基地は、沖縄になければ意味がない。
当初、県外移設を言い出した民主党政権に対して米国側は『おまえら、何言っ
てんだ?』と思ったことでしょう。テニアン島に移すなどという社民党の提案
に至っては支離滅裂です」
ゲーツ長官来日により、米軍・嘉手納基地でF-15戦闘機が行なう訓練の一部グ
アム移転も決まった。菅政権は沖縄の負担が減ったと自慢しているが、飯柴氏
は「自慢している場合ではない」と一喝する。
「この移転は将来的に米軍の沖縄からの撤退と結びつく恐れがあります。中国
軍の攻撃力が拡大し、沖縄が安全でないと判断されれば、米軍は躊躇なく撤退
する。米軍の沖縄撤退=米軍が日本を見捨てるということ。これは有事の際、
安全保障で米国に依存する日本の“消滅”を意味します」
昨年の漁船衝突事件の後に、クリントン国務長官は「尖閣は日米安保に該当す
る」と発言した。しかし、飯柴氏によれば、この発言は日本を助けるためでは
なく、グローバルな対中戦略で牽制が必要と判断されたためだという。
「米中関係が好転したり、あるいは逆に米軍の軍事的優位が揺らいだりすれば、
米軍が中国の尖閣侵攻を黙認する事態もゼロではない。いつでも無条件で米国
が日本を助けてくれると思ったら大間違いです」
巨大な軍事力を背景に、常に日本の領土を狙っている中国。菅政権は、ゲーツ
米国防長官との会談で安心しきっている場合ではない。
(取材協力/小峯隆生)
■飯柴智亮(いいしば・ともあき)
1973年生まれ、東京都出身。99年に米陸軍入隊。精鋭の第82空挺師団に所属し、
アフガニスタンなどで戦う。2004年、少尉任官。06年に中尉、08年に大尉に昇
進し、09年除隊。現在はトロイ大学大学院で国際問題を研究する。
■書籍紹介
日米同盟崩壊 ~もう米軍は日本を中国から守らない~
[単行本(ソフトカバー)
著者:飯柴 智亮
日本の安全保障に危機を抱いた著者が、日米同盟の最前線で体験したアメリカの
本音、自衛隊の実態を明かす。このままでは日本は危ない。「中国の属国」にな
らないために何をすべきなのか? 日本国民への警告の書
(集英社/税込定価1260円)
<アマゾン>
アメリカの本音」と「自衛隊の危うい防衛力」。
このままでは2050年にニッポンは消滅する。
「中国の属国」にならないために今、何をすべきか。
第1章 日米同盟は最長でも2050年で終わる
(「モスト・デンジャラス・コース・オブ・アクション=最悪の事態」
;1年前に通告すれば、日米安保条約は破棄できる ほか)
第2章 私が現場で見た日米同盟最前線の真実
(「おとぎの国の軍隊」と戦う自衛隊の指揮所演習;日米合同演習で飛び
出す自衛官の「すげぇー、すげぇー」の声 ほか)
第3章 日本とアメリカは一緒に戦えるのか?
(米軍将校並みに礼儀正しい自衛隊の兵士・下士官;役人自衛官、サラリ
ーマン自衛官とは同盟できない ほか)
第4章 米国の本音、中国の野望、日本の迷走
(2030年、中国の国防費は2003年の米国レベルに;米国の国家
戦略は日本切り捨てへ向かう ほか)
第5章 中国の属国にならないためには何をすべきか
(尖閣諸島に日本人を常駐させることの大きな意味;朝鮮半島有事だけ
ならば起きても怖くない ほか)
元米軍人だから書ける「アメリカの本音」
日米同盟は最長でも2050年で終わる! そのとき日本が中国の属国になりたくなけ
れば何をすべきか? 尖閣事件に象徴される脅威を前に、世界の最前線で戦ってき
た日本生まれの元米軍将校が警鐘を鳴らす。
<レビューより>
著者の飯柴氏は元アメリカ陸軍大尉ということで、実際に彼が自衛隊と行った合
同演習での驚くべきエピソードなどが数多く書かれています。米国側からの視点
で見た場合、日本の安全保障がどれだけ脆弱なものなのかが的確に指摘されてお
り、ただ単純に危機をあおるだけの内容ではありません。評論家や学者ではなく、
日米同盟の現場にいた元軍人の言葉だけに重みを感じました。
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■JSN 沖縄と共に『自立国家日本』を再建する草の根ネットワーク
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