昨日の夜は、動画配信サイトで「インディージョンズ クリスタル・スカルの王国」を見ていました。この映画は2008年に放映されたもので、当時の私は新規事業の立ち上げだなんだと、この映画を見る機会を逸していました。
最近は本当に便利なもので、動画配信サイトで会費を支払えば、映画は見放題。ついついこの映画を見ふけってしまい、気付いたら真夜中になっていたのです。
インディジョーンズの初回作は「失われた聖櫃(アーク)」で、その映画が放映されたのは1981年。この時のヒロインが今回また出演していたのですが、主演のハリソンフォードもそれから27年経っているので、二人ともそれなりに老いていました。しかしこの年齢でもアクション物の主演をするのですから、物凄いものですね。
このインディージョンズのシリーズですが、監督はスティーブン・スピルバーグ氏。かの人は過去に数々の名作を世に出している天才ですが、「未知との遭遇」や「ET」といった、異色の作品も出しています。ある界隈では、この二つの作品は、背景にアメリカ政府の思惑を受けて、異星人情報の開示の為の地ならしとして当時製作されたのではないか、という憶測を受けています。実際に「未知との遭遇」の試写会は、何故かホワイトハウスで行われまして、当時のレーガン大統領と言えば、「スターウォーズ計画」を立ち上げ、時のソ連のゴルバチョフ書記長に対して、もし異星人の攻撃があった場合には、世界は一つにまとまらなければならない。という様な発言で物議を醸した大統領です。
何故こんな話をするかと言えば、今回の「クリスタルスカルの王国」では、アメリカで1947年に起きたと言われている「ロズウェル事件」を題材にして、人類の歴史に異星人が関与していたというストーリーを組み込んでいましたので、まさにある意味でタイムリーな話題を取り入れたものだったからです。
まあ「こっち側」の視点からすれば、何かとヒントを埋め込む作品を作るスピルバーグ監督の作品なので、今回の作品も何かしらの「ヒント」があって製作されたのではないかと、ついつい穿った視点で見てしまいました。
昨年になり、アメリカ国防総省はUFO動画を公開し、公式にこの動画は未確認飛行物体である事を認め、これらの事象を「未確認飛行物体ーUFO」という言葉ではなく「未確認航空現象―UAP」という言葉で発表しました。
アメリカではケネス・アーノルド氏が自家用機でUFOを目撃して以降、このUFO目撃が頻発し首都ワシントンの上空をUFOが編隊で乱舞するという事件もあった事から、1952年に「プロジェクトブル―ブック」という計画を立ち上げ、空軍が中心になり調査を始めました。しかしその後、調査結果をもとにロバートソン査問会を開き、UFOは国防上の問題にはなりえないと、政府としての公式調査はクローズしました。
しかし近年、アメリカのUFO研究科が政府を相手に情報自由化法をもって裁判を起こし、政府にあるUFO情報の公開を求めたところ、CIAから900ページを超える報告書が出てきた事で、実は公式には調査していないどころか、それ以降もアメリカ政府はUFOの調査を極秘に継続していた事が判明しました。ただこの時、公開された情報の多くが墨塗りされていて、その内容は不明なものが多くありました。
しかし近年、アメリカのUFO研究科が政府を相手に情報自由化法をもって裁判を起こし、政府にあるUFO情報の公開を求めたところ、CIAから900ページを超える報告書が出てきた事で、実は公式には調査していないどころか、それ以降もアメリカ政府はUFOの調査を極秘に継続していた事が判明しました。ただこの時、公開された情報の多くが墨塗りされていて、その内容は不明なものが多くありました。
また日本においても、元航空自衛隊の空将が、自身の在任中にあった国内の自衛隊のUFO遭遇事案について、一冊の本にまとめて出版したりと、UFO問題は「居るか・居ないか」という議論のレベルを既に超えている事が解ります。その状況でアメリカ国防総省がUFOを公式に認めたのですから、本来はもう少し真剣に語られる話題であっても良いはずです。
しかしながら、日本国内でもこのUFO問題は未だに「オカルト・バラエティ」の話題であり、年末あたりで「ビートたけしの超常現象スペシャル」という番組でも、ちゃかした内容に終始しており、それを見ている人達も、この異星人問題については真剣に考えるという事はされていません。
まあ当たり前と言えば、当たり前の事かもしれません。このUFO問題とは、日常の私達が教えられている世界観をひっくり返す内容なので、たとえ公開された処で、多くの人々の情報キャパシティには入りきらない内容ですからね。
さて、私が今回みた映画「クリスタルスカルの王国」では、最後に主役のインディージョーンズが以下のセルフを言っていました。
インディ「“黄金”とは、ウーガの言葉の“宝”を翻訳したものだ。彼らにとっての宝は、黄金じゃなくて知識のことだったんだ」
ここで言う「ウーガ」とは古代に人類の歴史に関与した神の事であり、この映画の中では異星人を指しています。そして映画の中で、インディージョンズなどが追いかけた「宝」とは、すなわち「知識」であると述べていたのです。
これは中々含蓄深い言葉だと思いました。
私達が理解している人類の進化の歴史は、未だに「ダーウィン進化論」に依っていますが、近年ではこの進化論により人間の出現を証明するのは「大理石に向けて機関銃を乱射し、そこでダビデ像が完成する様なものだ」という話もありました。つまり単純な進化論で人類の進化を説明する事は不可能だという事でしょう。また文明の歴史についても、現代の歴史で語られる人類最古の文明は「シュメール文明」という、今から六千年ほど昔にメソポタミアで突然出現した文明です。しかしそれ以前の事は何も判っていません。
今の考古学で調査された資料というのは、推定ですが地球上にあるであろう、古代遺跡の2~3%を調査した結果で構築されていると言われていますが、逆に言えば98%の遺跡については、何ら調査すらされていない状況の中でくみ上げられている歴史だという事でもあるのです。
人類の進化の歴史、また文明の歴史というのも、ある研究家に言わせると「単なる信念体系に過ぎない」と言うのも、実はこういった事があるからなのです。
そうなると私達人類は、いまだ「宝」を入手していないという状態ではないのかな。今回の映画を見て、ふとそんな事を考えてしまいました。