自燈明・法燈明の考察

人生七十五年かなと

WALKING TOUR

 この動画、知っている人はどれだけいますか?

 私がこの動画を始めてみたのは、もう二十年近く前の事かと記憶しています。確か結婚して直後、何かを切っ掛けに見つけた動画なんですよね。

 実は私の子供、明日は「二十歳の集い」とかに参加するんですが、もうそんな年齢になったんですよね。

 人生の時間というのは、とても早い物です。
 思い返すと、私がこの世界に生まれてから二十歳になるまで、とても長い時間かかったと記憶しているんですが、自分の子供の成長を見ていると、この「二十年間」というのは、当に走馬灯ではないのですが、あっという間に過ぎてしまったと感じているのです。

 子供が生まれた頃は、仕事も多忙でした。また創価学会の中でも青年部幹部をしていましたが、様々な事に疑問を持ち始め悩み始めていた頃だったのです。それまでは真面目に「広宣流布」を考えていて、それこそ独身時代には、何時死んでも良い、という感じで日々生きていました。

 そして所帯を持って、子供が生まれ、とにかくこの家族の事を中心に考えて生きて行こうと決めたのです。

 私の人生の価値観を大きく変えた年代が、今から二十年ほど前でした。

 それからも仕事の件などで、様々な事がありました。けして平坦な人生ではありません。それまで「仲間」と信じて来た人達の多くが、私が「創価学会」という組織で疑問を持ち、組織内で様々な異論反論を上げる様になると離れて行きました。それこそ仕事で精神的にもどん底の時に、周囲には誰も居ないという状況もありました。しかしそれでも、とにかく私は「家族の為」という事で、自分なりに必死に生きて来て今があります。

 そんな二十年の間の経験で得た事。それは「人生塞翁が馬」だという事でした。

 人生には一コマだけで見ると、まさに「人生の敗北」の様に見える時もあります。しかしその状況でも「自分自身を信じ切る」事が出来れば、実はその「敗北」の様な状況の中に、次につながるものがしっかりとあったりするんですよね。

 この二十年間、振り返ってみれば、そういった出来事の連続で来たと実感しています。

 また先日の記事で、私は「癌」になった事を書きました。
 とりあえず手術も無事に成功し、患部を取りきる事もできて、いまはリハビリの最中ですが、今回の病にしても判明した当初に「人生塞翁が馬」だという事を信じてきました。でもそれはけして容易な事ではありません。この「癌(がん)」という病名には、人生を根幹から揺り動かすだけの力があります。下手すれば年単位で自分の人生が終わってしまうかもしれません。そんな不安に四か月の間、常に揺り動かされ続けました。
 しかし今になり振り返ってみると、これも不可思議な事ですが、様々な事でラッキーとも言える出来事が重なり、今回、無事に手術を終える事が出来たのです。

 恐らく地元の創価学会の組織の中では、私の今回の病気を「仏罰」とか「退転した結果だ」と考えている人もいると思います。でも私にとっては、今回の病気により、人生の中で得難い経験をする事が出来た事なのです。

 やはり人生とは「偶然」に見える出来事の集積で出来ている様に見えて、実はそこは全て「必然」なのではないか。人生とは「予定調和」ではないのだろうか。そして自分自身がこの人生の出来事全般を「必然」と考えられる為には、目の前に出てくる出来事に一喜一憂せずに、淡々とまずは事実を受け入れられる度量を持つ事が大事なのではないかと思うのです。

 私は、自分自身の人生のタイムスパンを七十五年であると、二十歳の頃から考えています。これには何の根拠もありません。

 生まれ出てから二十年、これは人生の草創期であり、失敗の連続の中で多くを学びました。
 そこから三十五年間、これは二十年間学んだ事を元に、様々な事に挑戦しては成功・失敗を重ねて来た期間。
 そしれこれからの二十年。これは人生を振り返りながら、この人生の意義を自分の中で構築する期間。

 そんな風に考えているのです。

 有る筈の無い「一つの真理」に拘泥し続けるほど、人生の時間に余裕はありません。そんな事を求めるよりも、自分自身の人生を通して、自分自身の実際の姿(実相)に想いを巡らすべきだと最近特に感じています。

 宇宙には「一つの真理の法則」なんてものはなく、あるのは個々の生き方と、それを通して人生に対して「報恩感謝」出来る様な人生の構築だと思います。

 ふとそんな事を考えて居たりするのです。


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コメント一覧

工藤修理亮
ありがとうございます。癌も早期に見つかったのは福運ではなく運ありましたね。昔の名前で出ています。またよろしくお願いします。自分はタバコも酒もやるから気をつけないとなと思いましたがやめれません。またよろしくお願いします。
jitou_houtou
癌はね、本当に初期で見つかって助かりました。偶然とはいえ、場合によっては発見時に手遅れなんてありますから。自覚症状がまったく無かったですし、糖尿病も平常値に落ち着いたタイミングでしたからね。こちらのブログ、更新頻度は落ちてますが、いつでもコメントしてください。
工藤修理亮
一昨年の夏に発覚して次の年の正月に5.4までになりました。体重100ちょいあったのを運動と食事で73まで半年くらいで落としました。いまは79キロですね。1月採血で5.6でした。コロナでほんと変わりましたね。暴飲暴食で発症しました。いまはご飯も一日一杯です。前は一日2合食べてました。癌は早期でよかったです。何の気なしに斎藤さんを検索したらブログにぶち当たりました。ときおりお邪魔していいですか?Twitterだと斎藤さんとWakaさんとともさんには世話になりました。あとめいこわんさん、亡くなってしまい悲しいです。
jitou_houtou
修理亮さん。Hb1Acが6.5というのは、まだ軽症だと思いますよ。生活習慣病と言われていますので、今の生活習慣を見直し改善するだけで、かなり改善すると思います。ご自愛ください。
工藤修理亮
Twitter永久凍結になってしまいまして。見ることしか出来なくなりました。単己さんもここのとこ大変でしたね。僕も一昨年糖尿病と診断されました。ヘモグロビン6.5でした。
jitou_houtou
修理亮さん。かなりご無沙汰してましたね。
工藤修理亮
お久しぶりです。Twitterでお世話になりました。覚えてますかね。
jitou_houtou
確かに「生かしていただいている」という事かもしれませんね。
perfectwin
以前から拝見させていただいておりますが、コメントははじめまして(でしょうか?)

この動画、初めて見ました。
とても良い物を紹介していただきました。
ありがとうございます。

「人生塞翁が馬」
私もこの通りだと思っています。
「偶然」なのか「必然」なのかはわかりませんが、「すべては縁でできている」のは確かだなと思います。
だから、このようなことが起きるのでしょうか。
そして、多分、「生きている」のではなく「生かされている」あるいは「生かしていただいている」のかなと思っています。

おかしなコメントになってしまってすみません。
m(_ _)m
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