いま統一地方選挙もたけなわで、いよいよ終盤戦に突入しているようです。駅前では各候補者が夕方には演説会をしていて、昼間は住宅地内を遊説カーが候補者の名前を連呼して回っています。私の嫁は創価学会の活動家幹部をしていますが、ここ数日「緊急活動者会」だの「緊急地区部長会」だのが頻繁に開催され、仕事から帰宅した嫁は、休む間もなく会合や家庭訪問に飛び回っています。
私が男子部時代（二十代から四十代始めまで）、創価学会は「広宣流布」という事を言っていました。この言葉は今の創価学会でも使っていますが、内容としては「法華経を広めて断絶させてはいけない」というものです。何故、法華経を広めるのか。それは鎌倉時代の日蓮が、法華経を広め題目を広める事で、安寧な社会にする事が出来るという事を言っていた事から、安寧で平和な社会にする為に、日蓮の文字曼荼羅（御本尊と呼んでいる）をばら撒き、御題目を唱える人を増やし、日蓮仏法を信奉する創価学会の会員を増やす事をしてきたわけです。
そしていま、創価学会が選挙に執着し、公明党の議員の議席を増やし、場合によっては「友党」の自民党議員の票を搔き集める事も、この「広宣流布」という活動の一環だと信じて行っている訳です。
公明党は創価学会の政治部門ですからね、いわば創価学会そのものという認識を多くの学会活動家はしている訳です。
でも1999年に「自自公連立政権」という事で、公明党が政権与党に参画し、間もなく四半世紀となりますが、果たして日本は良い社会になっているのでしょうか？
少なくとも1999年の時代よりも生活しづらくなっていますし、国力や社会の安定性という面についても、下落の一途を辿っている訳です。これは誰がみても明らかな現実です。でも創価学会の活動家幹部たちは、活動を一切止める事なく、いまでも「〇〇議員が危ない！」なんて言われては、家の事をほっぽりだして活動や会合に現を抜かしている訳です。
これは何故なんでしょうか？
一つは「宗教」という「眼鏡」を掛けて社会を見ている事、あとは自分の脳みそを使う思考を止めてしまっている事に他なりません。これの詳細については、また別の記事にも書いてみますが、創価学会の活動家幹部には「社会の現実」というのが見えていないのです。彼らが見ているのは、信濃町の創価学会本部から与えられた情報に基づく視点でしかないので、気付きようがないという事なのです。
そもそもなんですが、日蓮が述べた「広宣流布」とは「法華経の思想性を社会に浸透していく事」という意味あいがあるはずです。これは創価学会に限らず日蓮正宗や顕正会でも同じですが、彼らはこの「法華経の思想性」という事を理解せず、単に文字曼荼羅に「祈る行動」、そしてその行動をする「会員（自分達の組織の会員）」を増やす事のみ視点が行っているので、「法華経の思想性」という事を理解しようとすらしないのです。
まあ、こういう行動を「よし」とする背景には「呪い」の様に「祈る事だ大事」という様な、日蓮の言葉が後押しをしているのは間違いなのですが。。。「題目一遍でも功徳は大きい」なんて良く言いますが、その題目の意味を理解しないで「功徳」なんて事がある訳ないし、この「功徳」という言葉すら「御利益」として認識している程度ですからね。
「功徳」と「御利益」の違いすら判っていないんです。
人が「言葉」として唱えるには、その唱える「言葉」の意味を理解していないと無意味どころか有害でもあります。
創価学会では昭和三十年代から「電球の仕組みを理解していなくでも、スイッチを入れれば明るくなる」なんて詭弁を弄していますが、「呪い」を唱える事で「人の心」がどの様になるかも理解しないでひたすら唱えさせたら、その人の心はどの様に動くのか、そこすら理解していないんですから、このたとえ話も粗雑なもんです。「スイッチ」入れたら「電気が流れる」事は、電球を利用する人であれば最低限、理解出来ている事でしょう。その最低限理解している事すら、教えないんだから、題目唱えてオカシクなる人も出てくるわけです。
一体全体、創価学会は「どんな教え」を広めようとしているんでしょうね。そしてそれは今の人類社会に、どの様に影響を与えるんでしょうか。
少なくとも戦後七十年以上経過して、創価学会が「大躍進した」なんて言うならば、今の日本や世界がどの様に大躍進したのか教えて欲しいくらいです。
よく言うじゃないですが「所詮、現証には過ぎず」ってさ。
「広宣流布」なんて言っても、法華経の「ほ」の字も勉強しないで、何を広めてんだかわからない組織ですよね。
今の創価学会は「創価政治学会」とでも名前を変えて、会員に「票の取り方、集め方」を教えて、その中で生活上に起きた変化を「功徳」とか「罰」という事で理解させる程度の組織になっていますよね。
何べん言っても無駄だと解っていますが、気付いてほしいものです。
