自燈明・法燈明の考察

今日は幽霊の日だそうです

 今日は「幽霊の日」だそうです。私は全然知りませんでした。人間の心とは不可思議なもので、私は幽霊とか心霊という事象は、基本的には人の心が織りなす出来事だと思っています。

 私も若い頃。そうですね、車の免許をとった頃には深夜に友人達と青木ケ原樹海に行ったり、また近郊にある「心霊スポット」に行ったりとしましたが、そこで幽霊なんかをみたことはありません。でもやはり人間を半世紀もやっていたら、それなりに不可思議な出来事を幾つかは経験しています。今回は少しその事について紹介します。

クラリネットの音
 私は学生時代、吹奏楽部にいた事がありましたが、そこでは「視聴覚室で鳴るクラリネット」という怪談がありました。当時いた吹奏楽部では、過去に部活中に亡くなった生徒がいて、その生徒が演奏していたのがクラリネットでした。部活に入った時、その話と共に亡くなった生徒が映るコンサート写真とか、使っていたクラリネットをみせられて、ああそんな事もあったんだと思ったりしたのです。

 ある初秋の夕方。部活が終わり私一人だけ友人との待ち合わせで音楽室に残っていました。教室の窓からは茜色の夕陽が教室に差し込み、何となく綺麗な夕方の景色を窓から眺めていたのです。するとどこからかクラリネットの音が聞こえてきました。でも部員はとっくに帰宅しており、楽器室も鍵がかかっています。普通に考えればクラリネットの音が鳴るはずがありません。しかしクラリネットは相変わらず鳴っています。
 私はどこからか鳴っているのか気になり、音の行方を探しました。すると音楽室の隣りにある視聴覚室の中から鳴っているのが判りました。しかし視聴覚室の入り口は鍵がしっかりとかかっており、また窓は全て暗幕で閉じられていて、中を確認する事が出来ません。そんな事で視聴覚室の前をうろうろしている間、いつの間にかクラリネットの音は消えていたのです。

田舎の家にて
 私の両親は山形県の出身です。19歳の夏に私は父親の実家に帰省しました。この実家がある処は山奥で今は限界集落になってしまいましたが、集落の道には街灯もなく、夜になると真っ暗になっていまいます。
 ある夜、父親の弟夫婦(私から見たら叔父夫婦)と酒を飲んで雑談をしていました。話もついついはずみ、夜中の23時過ぎになったころ、突然家の玄関の引き戸が開いた音がしたのです。
 「ガラガラガラ、、、」
 私はこんな夜中に誰が来たのかと思いましたが、叔父夫婦もその音を聞いていて「こんな夜中に誰が来たのか」と、叔父が玄関まで見に行きました。しかし玄関は開いていなかったのです。
 「こりゃ、裏山の龍神様が来たのかもしれない」
 叔父が言うには音と一緒に玄関先に明るい光が見えたそうで、そのあと叔父は、懐中電灯をもって家の裏にある祠に夫婦揃ってお参りに行ってしまいました。

沖縄出張での出来事
 これは今から四年ほど前の夏の事です。私は沖縄でお客様対応の為に、沖縄の名護に二泊三日で出張に出かけました。この時は名護の中心近くににあるビジネスホテルに宿泊しました。
 二日目の夜、同行した社員と近くの沖縄郷土料理店でしこたま飲んで、22時過ぎにホテルの部屋に戻りました。私は基本的にビビりなので、ホテルで寝る際には明かりをつけて、テレビもつけたまま寝るのですが、24時過ぎでしょうか、いきなり部屋の電気が全て落ちたのです。まるでブレーカーが落ちた感じです。
 「え!?なに!?」
 酔っては居ましたが、いきなり部屋が真っ暗になってしまい私は驚きました。しかしそれから直ぐに電気はもどり、部屋の灯りも戻り、テレビを再びついたのです。しかしその後、少ししたら今度は部屋の扉を叩かれました。
 「ドンドンドン!ガチャガチャガチャ!」
 まもなく一時になるという深夜時間、しかもビジネスホテルでこんな時間に扉を強打され、しかもドアノブまでガチャガチャ回されたのには、正直恐怖を感じました。
 そのホテルは作りが少し古く、ドアスコープが無いので外を覗くことは出来ません。幸いに鍵はかけていたので、扉を開けられる事はありませんでした。でもドア前に立ち、ドアノブがガチャガチャ動くのを見るのは、結構恐ろしいものです。
 少ししてドアが叩かれるのも収まり、ドアノブのガチャガチャも止みましたが、ドアから離れる足音も一切しませんでした。
 「なんだ?こりゃ?」
 ベッドに戻り横になりながらふと天井を見ると、そこには大きな人の目がありました。しかしいい加減疲れもあり、酔っていたことから「沖縄ならこんな事もあるやろう」と目を瞑り、そのまま寝てしまいました。

 以上が私が今まで経験した事ですが、あまり怖くはないですかね?

 仏教では「霊魂」という考え方は否定されていると言います。これは例えば悪霊だとか怨霊というのが居て、そんな存在に人が影響を受けるばかりではなく、不幸になったりするという考え方を否定しているのかとも思うのです。
 しかし一方では、人はあらぬ者を見て、それに恐怖したりしますし、それらは時として物理的な働きを見せたりする事もあるでしょう。

 私は幽霊とかは、人がこの世界に残した「思念」を見た物ではないかとも思いますし、様々な物理現象や不可思議な出来事の根源は、それを体験している人の心が起こしている現象なのではないかとも考えています。
 この辺りの事は、今の段階の科学では証明出来ない事ですが、もしかしたら近い将来、この不可思議さも説明できる時が来るのではありませんか?

 


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