甘い野菜、そんな野菜があれば本当に食べてみたい。子供の頃、本当にピーマンが大の苦手でいつもお皿の端にのけていた。母はとうとう怒ることを止め、私がピーマンを食べたくないのだということを受け入れてくれた。
ピーマンを食べれるようになったのは20歳を過ぎたあたりだ。成人式を迎え、とうとう大人になったのだということを自覚し、大人になったのだから何か記念に残る自分のためになる企画はないものかとグルグル頭の中で考え、思い至ったこと、それは・・・「自分が今食べられない野菜を食べる」という、なんともドMな企画だった。
その企画を思い至った理由は、小さい頃から母に「大人になったら味覚が変わると思うから、その頃までに食べれるようになってね(怒)」と言われ続けたからである。でも、そのおかげもあってか、その当時10種類の野菜が食べれなかった私だが、なんとも不思議なことにそのうちの8食材が美味しいと感じたのだ。それもそのはず、大人になれば味覚センサーが鈍るので、幼少期に「なんか~苦くて臭くてきら~い」と感じていた野菜のことを味覚センサーはキャッチしてくれなくなるのである。あ~なんと素晴らしい。
環境再生型農業という言葉をご存じだろうか。土地を耕さず、水や肥料も与えず、種を蒔いたら収穫まで放置するというなんとも斬新で興味をそそられる方法であった。そんな、方法で野菜が育つのかと思った方は是非、こちらの動画リンクをクリックいただきたい。私もこの動画を観終わって、約5分間呆然と液晶画面をみ続けていた。
自分の頭の中の「農業」という概念が一瞬にして、ひっくり返るそんな出来事だった。その土地の生物多様性を大事にして、土地の相性に適した野菜を植えることで、こんなにも甘い野菜が生まれるとは。この方法で栽培された野菜であれば、私も幼少期の頃から甘い、栄養価の高い美味しい野菜を食べれたのかもしれない。
もし仮に、環境再生型農業が日本全国共通の野菜の栽培方法になったのだとしたら、本当に消費者にとっては夢のような嬉しい話なのかもしれない。だって、毎日おいしくて栄養価の高い甘い野菜を食べ続けられるのですから。
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