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”香りの王様” と言われるジャスミンは、以前お話ししたローズと並ぶ、三大フローラルの内の一つです。
こっくりとつやのある濃厚な花の香りは、ローズとはまた違った魅力を持っていますね。
皆さんはどちらの香りが好きですか?
ジャスミンの種類もたくさんありますが、香料に関係するものは二つ。
" ソケイ "(学名を、jasmin officinale) と、
” マツリカ "(学名を、jasmin sambac) の2種類です。
普通にジャスミンと言ったら大体は、ソケイのことを指すそうです。
ソケイは、香料として、香水の世界になくてはならない大きな貢献をしています。というか
これがなければ多分、過去から今まで香水はつくれなかったのでは、と思います。
しかも、一輪いちりん手摘みで、夜明け前から収穫していくのですから、大変なことだと思います。
収穫してからも、昔は牛脂や豚脂の上に一輪ずつ並べて、更に生成する作業を経て香料にしていた
そうですから、とりわけ時間も人手もいる大変な作業だったことでしょう。
ゆったりとした時間の流れの中でつくられる香料や香水は、いやおうなしに、その雰囲気を内包していたと思います。
調香を学び始めたころ、先生が、”香水が香水だった時代” という表現をよくされていましたが、
そういうことも含まれているのかなと、今にして思います。
マツリカは、香料もとりますが、もう少し身近に存在している香り。ジャスミンティの賦香に使われる香りです。
緑茶やウーロン茶などの茶葉と重ね合わせて、お茶の葉に香りを移していくそうです。
お茶を入れるときは、できるだけお花を取って。
こちらも手仕事あってこそのものですね。
合わせる茶葉によって風味も変わりますし、色々確認しながら味わうのも楽しいかもしれません。