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あじさい

2006-07-01 09:44:44 | Weblog
 
あじさい
俳画 今日の花「アジサイ」。花言葉「移り気
 題字 「七変化」
 

ユキノシタ科。落葉低木。

日本原産の花木ですが、
「これが原種!」という種は、確定されていないんだそうです。

おそらく、現在の「ガクアジサイ」系の種類が、
そうなのではないか、と推定されています


高さは、1,5~2メートルほど。

花期は、6~7月にかけて。
4枚の花びらにみえるのは、萼です。

基本の花色は、淡い青紫ですが、

青、紫、ピンク、赤、白や、複色もあり、
総じてカラフルなのは「西洋アジサイ」です。

これは、
日本の自生種が、中国からイギリスへと渡って改良され、
逆輸入されるようになったもの。

鉢物むけの小型種も作り出されています。


「花色が土壌のph(酸性orアルカリ性)で変わる」云々は、
メジャーなうんちくですので、すっ飛ばすことにしまして・・・

この花に、愛する女性「お滝」の名前をつけて
紹介したシーボルト関連について。

(こっちもメジャー? まぁそうですが^^;)


☆ シーボルトは国籍を偽っていた!

じつは彼はドイツ人。
しかし鎖国時代は、オランダ人しか長崎に入国できなかったため、
オランダ人として来日していました。


☆ 「お滝さん」は「ゲイシャガール」ではなかった!?

一般には、
「其扇(そのぎ)」という名前の遊女で、
シーボルトと出会ったときは16歳だった・・・と、されているんですが、

遊女の「身受け(金を払って足を洗わせること)」には、
莫大な金額が必要で、

日本に来たばかりのシーボルトには
とても支払える額ではなかったであろうということ。


また、

出島には「遊女以外の女性」は、
足を踏み入れることが禁じられていたので、

「名前だけ遊女」となって、
出島でシーボルトと暮らしたのではないか、と推測されています。


☆ 一歩間違うと「セクハラ医師!?」

では二人の出会いはどこで?

シーボルトは来日してすぐに、
長崎奉行の特別の許可を得て、出島の外で日本人の患者を診察しました。

外国から来た青年医師は、たちまち評判となり、
「お滝さん」は、患者の一人。

で、たちまち相思相愛の仲に・・・。

まぁ、これも一説ですので、
真相はつまびらかにはされていないようです。


二人の間には、イネという娘が生まれ、
日本女性初の産婦人科女医として活躍、

楠本イネの生涯は、宮沢りえさん主演でドラマになりましたっけ。



ともあれ、なかなかにドラマチックな人間模様を背負いつつ、

「移り気」な人の心を映し出すかのように、
今日も美しく、雨に打たれるのでありましょう・・・。
 
「文章協力:中村クーミン
 メールマガジン『今日はこの花っ!花ことば366日の世界』
 http://www.mag2.com/m/0000170500.html」

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