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松葉牡丹

2006-07-27 09:00:28 | Weblog
 
松葉牡丹
俳画 離山房 今日の花「マツバボタン」。花言葉「可憐
 題字 「有憐」
 



スベリヒユ科。多年草。

ブラジル原産です。

日本への渡来は、江戸時代の末、

万延元(1860)年 に、
使節がアメリカからタネを持ち帰ったのが最初とされています。


草丈は、10~15センチほど。

ほふく性があり、
夏花壇のグラウンドカバーに最適。

花期は、7~10月にかけて。
直径2~5センチほどの1日花を次々に咲かせます。

日の出と共に開花し、
お昼過ぎには閉じてしまいますが、

品種改良によって、夕方まで咲き続けるものも多くなっています。


花色は多彩で、白、黄、ピンク、赤、オレンジ、紅色など。

複色品種もあるようです。
中心の黄色い雄しべとのコントラストがきれい。


一重のほか、ほんとにボタンのミニチュア版の「八重咲き」も。

科が違うのに、花がソックリというのは、
なかなかおもしろいですね。


炎天下をものともしない「打たれ強さ」には、
じつは秘策がありました。

植物の葉には、
体内の水分や空気の出し入れをする器官「気孔」があります。
(「秘孔」ではナイ)


・・・ここから先は、理科の「自由研究」っぽくなりますので、
ご覚悟をっ! 
(・・・て、大したことありませんて)


植物は、体内の水分を気孔から発散させているのですが、
(これを「蒸散」といいます)、  

気孔は「光合成」の必須アイテムなので、
ふつう、開閉は光のある昼間に多く行われます。

しかしマツバボタンは、昼間は気孔を閉じて、
多肉質の葉の内部に水分を溜めこみます。

「脱水症状」を防いでいるワケですな。


そして、気温の低くなる夜に気孔を開けて、
二酸化炭素を取り込んでおいて、

日中には、気孔を開けずに光合成をするという、

一般の植物とは、逆の行動を取っています。

これは、結構な「ウルトラC級」の技。

保水力は、サボテン並とも言われ、
まさに「小さな巨人」。


「可憐」なマスクの下には、
強靱な精神力(!?)が、ありました。

第一線で活躍する、アイドルのようにも、見えますか・・・。

「文章協力:中村クーミン
 メールマガジン『今日はこの花っ!花ことば366日の世界』
 http://www.mag2.com/m/0000170500
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