クロユリ |
俳画 離山房 今日の花「クロユリ」。
題字 「恋の季節」
日本の中部以北の高山地帯、
アジア東北部からアラスカにかけて分布します。
草丈は、15~50センチほど。
花期は、5月~8月にかけて。
直径3センチほどの黒褐色の花を、
下向きに咲かせます。
光の具合によって、
黒く見えたり、紫がかったり・・・。
「花らしくない花色」も、魅力のひとつでしょう。
香りも個性的で、
(かなり「悪臭」だそうです・・・)
「ケブカクロバエ」というハエを呼び寄せて、
受粉をしてもらうというツワモノ。
標高2000メートル以上の高山帯を生活場所とし、
石川県の「白山」に群生地がみられることから、
昭和29(1954)年に、石川県の「県の花」に指定されています。
生育地と見た目の違いで、
高山地帯のもの「高山型」と、
比較的低地のもの「低山型」に分けられます。
「高山型」・・・草丈が低め。(15センチくらい)
1本の茎に花が1個だけ咲かせ、タネができる。
本州の高山帯に生える種類。
「低山型」・・・草丈は高め。(50センチ前後)
1本の茎に数輪の花を咲かせ、「両生花」と「雄花」がある。
染色体が奇数のため、タネができず、地下茎で増える。
北海道の低地に生える。
北海道のものが「低山」とは、
なんだか本末転倒の気もしますが、
それだけ標高の高い、寒いところにお住まい、
・・・ということですね。
伝説の多い花で、
北海道のアイヌ民族にとっては、ズバリ「恋の花」。
女性が意中の人の身近にそっとこの花を置いておき、
相手が花を手に取れば、ふたりは必ず結ばれるそうな。
さりげなく花の話題をふっておくなどの根回しをすれば、
「この花は珍しいな!?」
てな感じで、手にしてくれるかも。
(・・・そういう問題じゃないか)
ともあれ、人間の精神の根幹にダイレクトに訴えかける存在感、
花言葉も「恋」、これで決まりって感じ。
~~ ☆★ ~~ 「花のある音楽」 ~~ ★☆ ~~
古今東西の、心に染みる音楽に登場する「花」にスポットを当て、
ご紹介するコーナー。
========================
「黒百合の歌」
歌・・・織井茂子さん
========================
昭和29(1954)年のヒット曲。
「石川県の花」制定と同時ですな。
伝説のラジオドラマ「君の名は」の挿入歌です。
このドラマ、「冬ソナ」どころの騒ぎじゃない、
国民的大ヒット作だったそうな。
聴取率「80%」くらい!?
(「女湯が空になった」とか、聞いたことありません?)
アイヌの伝説が歌詞となっています。
今号は、これにて「読み切り」。
明日も又、このマガジンでお会いしましょう!
美しい花と共に。
「文章協力:中村クーミン
メールマガジン『今日はこの花っ!花ことば366日の世界』
http://www.mag2.com/m/0000170500.html」
題字 「恋の季節」
日本の中部以北の高山地帯、
アジア東北部からアラスカにかけて分布します。
草丈は、15~50センチほど。
花期は、5月~8月にかけて。
直径3センチほどの黒褐色の花を、
下向きに咲かせます。
光の具合によって、
黒く見えたり、紫がかったり・・・。
「花らしくない花色」も、魅力のひとつでしょう。
香りも個性的で、
(かなり「悪臭」だそうです・・・)
「ケブカクロバエ」というハエを呼び寄せて、
受粉をしてもらうというツワモノ。
標高2000メートル以上の高山帯を生活場所とし、
石川県の「白山」に群生地がみられることから、
昭和29(1954)年に、石川県の「県の花」に指定されています。
生育地と見た目の違いで、
高山地帯のもの「高山型」と、
比較的低地のもの「低山型」に分けられます。
「高山型」・・・草丈が低め。(15センチくらい)
1本の茎に花が1個だけ咲かせ、タネができる。
本州の高山帯に生える種類。
「低山型」・・・草丈は高め。(50センチ前後)
1本の茎に数輪の花を咲かせ、「両生花」と「雄花」がある。
染色体が奇数のため、タネができず、地下茎で増える。
北海道の低地に生える。
北海道のものが「低山」とは、
なんだか本末転倒の気もしますが、
それだけ標高の高い、寒いところにお住まい、
・・・ということですね。
伝説の多い花で、
北海道のアイヌ民族にとっては、ズバリ「恋の花」。
女性が意中の人の身近にそっとこの花を置いておき、
相手が花を手に取れば、ふたりは必ず結ばれるそうな。
さりげなく花の話題をふっておくなどの根回しをすれば、
「この花は珍しいな!?」
てな感じで、手にしてくれるかも。
(・・・そういう問題じゃないか)
ともあれ、人間の精神の根幹にダイレクトに訴えかける存在感、
花言葉も「恋」、これで決まりって感じ。
~~ ☆★ ~~ 「花のある音楽」 ~~ ★☆ ~~
古今東西の、心に染みる音楽に登場する「花」にスポットを当て、
ご紹介するコーナー。
========================
「黒百合の歌」
歌・・・織井茂子さん
========================
昭和29(1954)年のヒット曲。
「石川県の花」制定と同時ですな。
伝説のラジオドラマ「君の名は」の挿入歌です。
このドラマ、「冬ソナ」どころの騒ぎじゃない、
国民的大ヒット作だったそうな。
聴取率「80%」くらい!?
(「女湯が空になった」とか、聞いたことありません?)
アイヌの伝説が歌詞となっています。
今号は、これにて「読み切り」。
明日も又、このマガジンでお会いしましょう!
美しい花と共に。
「文章協力:中村クーミン
メールマガジン『今日はこの花っ!花ことば366日の世界』
http://www.mag2.com/m/0000170500.html」