鳥獣戯画から善妙の話になりました。
明恵上人が開いた尼寺の名になった善妙は自分の身を海に投げて、義湘を救いました。
これを読んで、皆さん気づいたと思います。つまり老人のために身を火に投げたウサギと同じ行為です。
これは「捨身」、つまり身を捨てて人に尽くす、仏教でよく説かれますが、明恵上人が自分の耳を切ったのもこれと同じことのようです。
鳥獣戯画はこのウサギの捨身を下地にしているかと思われます。
それは鳥獣戯画の場面で、善妙の写真と同じ構図でウサギが川?に飛び込もうとしています。
私たちからするととても悲惨な話のようですが、鳥獣戯画は楽しそうにしています。
もしかするとウサギ=善妙=善妙寺の尼のために描かれた絵巻なのではないでしょうか?
善妙さんは竜になって義湘を助けた後、石になるそうです。
これを善妙寺の尼さんが聞いたらがっかりしそうです。善妙=ウサギが月の世界でサルやキツネ、カエルたちと楽しく過ごすというのであれば、どこか救われる気がします。
でも、これだけでは鳥獣戯画は説き尽くすことはできません。
もう一歩の考察が必要です。もう少し頑張ります。
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