風神雷神は日本美術を代表する名作ですね。
作者の俵屋宗達についてはよくわかっていません。江戸時代初期に芸術家本阿弥光悦らと行動を共にした町衆と考えられています。
大胆ですぐれたデザインの和歌の下絵など、その才能の豊かさを感じますが、なによりこの風神雷神は一度見たら忘れません。
どうしてこんなに神様(仏様)がほがらかに笑っているのか?
長い戦乱の日々からやっと平穏に暮らせるようになったことを神様も喜んでいるのかもしれません。
風神雷神は千手千眼観音の眷属(家来)の二十八部衆のなかに見られますが、太平の世になった人々にはそんな風や雨も恵みのように思えたのでしょうか。
この絵からは、新しい世の豊かな町の人の喜びや楽しさを伝えている気がします。
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