一遍聖絵 画像お借りしました
鎌倉時代の文化でややこしいと思うのはおそらく宗教のことではないでしょうか?
とくに鎌倉仏教と言われる新しい仏教が輩出します。
法然の浄土宗や親鸞の浄土真宗は「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」ととなえる念仏系、日蓮宗は「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」つまり、法華経を唱えます。臨済(りんざい)宗や曹洞(そうとう)宗は中国宋代の禅宗から栄西、道元が開きました。
ところが一遍の宗派は時宗と呼ばれますが、何を教えにしたかよくわかりません。多くの人に念仏の札(六字名号というので「南無阿弥陀仏」を書いた札)を配って回り、踊り念仏と言って、多くの人と念仏を唱えたというのです。
なぜ一遍に注目するかというと、一遍の行いを描いた一遍聖絵、一遍上人絵伝といった絵巻が伝わり、一遍の布教のようすや当時の人々の暮らしのようすがわかるからです。
平たく言いますと、教科書によく出てくる=試験に出るからです。
よく知られるのは、備前福岡(今の九州の福岡ではありません。岡山県です。)
の定期市のようすです。
また、「ウォーリーをさがせ」ではありませんが、画面の中に一遍上人がどこにいるか探すのも面白いです。
こうした新しい仏教は、平安時代のように貴族のためにだけのものではなく、多くの人々に仏教の教えを広めようとしました。
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