■メーラーだえもんさんへのお手紙
そういえば昔、1yen.cx ってドメインをとっていた頃のこと。
cx ドメインの nic からメールが来た。でも、その From アドレスの @ より後ろが MX でひけなくてエラーメールをはじこうとしている瞬間に見付けました。
急いで、sendmail を止めてメールを出なくしてから MAILER-DAEMON のふりをして
MAILER-DAEMON(メール配送プログラム) のふりをした私。
「@ の後ろが MX に載っていないからメールを弾きました。
MX に載っていないアドレスは X-From: とかに書いて、From: には MX に載っているアドレスを書いてください」ってメールを送ったら、MAILER-DAEMON@ 宛に
nic.cx から
「X-Form: なんてヘッダーを勝手に作っちゃいけないんだよ~」というメールが。
そして数時間後、
「ごめん、RFC 読み直したら X- で始まるヘッダーは勝手に作って良いって書いてあったわ」
という返事。
いや、そんな事を MAILER-DAEMON 宛に書かれても普通読まないんですけど(笑)
これは面白かったです。勿論返事は出さずに無視。
MX: メールエクスチェンジ(メールが行き来するところ = メールサーバ)。電話帳は、名前と電話番号を結びつけるように、MX は DNS という仕組みを使って ドメインとメールサーバーの IPアドレスを結びつけます。
nobody@example.co.jp
というメールアドレスがあると、example.co.jp の MX(メールサーバの IPアドレス) を DNS に聞く。※
IPアドレスが分かると、そのアドレスに繋ぎに行ってメールを転送する。
※ MX に IP アドレスが載っていない場合、A (IPv4) とか AAAA (IPv6) という、メール以外にも使われる汎用のアドレスを調べて、見つかった場合はそこへ繋いでメールを転送することもできるが、推奨されない。nic.cx はこの状態だった。