日本国民誰もが願う後藤健二さんの解放
私も彼の今までの功績を考えると貴重な人だと思うし、それ以前に命と引き換えに出来るものなど何もない。
そう思います。
これは、あくまでも日本人としての私の考えなのだけれど、世界的に考えてみると
ISの考えは私達の想像では計り知れないということ。
私達が知っているISはマスコミからの情報しか無く、実際の彼の地では、商店も普通に営業しており
そこにいる人は何事も無く生活しており、治安も守られている。
ただ一つ違うのは、空爆が始まると、人は皆建物の中に入り、店はシャッターが閉まるということ。
私の想像していたISは常に軍事訓練をしていて、女子供も銃を持ち交戦して、まともな生活など成り立たない。
そんなISを想像していた
勿論、マスメディアの報道の仕方にも感化されているとは思う。
そこで調べてみると、ここに添付した動画は、コーランの朗読のコンクールの一部で
男性の横に居るのは9歳の女の子。
非常に平和そうに見える一部なのに
世界中に「7歳の女の子と強姦魔の男との結婚」として広まっている。
https://www.youtube.com/watch?x-yt-ts=1422411861&v=STidtelO6ZQ&x-yt-cl=84924572&feature=player_embedded
だからと言って、ISを正当化する気などさらさらないですが。
パイロットを人質にされているヨルダンの国民の気持ちも
彼等の気持ちを考えれば、自国民が最優先だということなど至極当然のことである。
死刑囚はヨルダンの死刑囚であって、日本国の死刑囚では無い。
拘束されているパイロットもヨルダンの戦闘機のパイロットで自国を守る為に戦っていた兵士。
ムアズ・カサースベ氏はヨルダン国民にしてみれば、彼が最優先であるという意見はもっともです。
今回のISの目的の中に見えてくることがあると思いませんか?
・ジダ・アル・リシャウィ死刑囚を取り戻すこと。
・ヨルダンと日本関係悪化と有志連合の切り崩しを狙った。
私には、この二つが大きく感じられます。
ヨルダンは、日本からの有償、無償の資金援助に技術協力等が有る為、日本に対してご機嫌を損ねられると
困るということも頭の隅にあると思う。
それに関しては、日本人をもっと信頼して欲しいと思う。
この状況で、ヨルダンが女死刑囚を釈放して、もし後藤さんに不幸が訪れ、ヨルダンパイロットが解放されたとする。
果たして、日本人はヨルダンを非難するであろうか。
相手の気持ちを考えられる民族である日本人は、決して避難しないと思うのです。
残念だ。
イスラム国に行かなければ良かったのに。
そういう思いだけであろう。
怒りの矛先は、あくまでISで、なんて残虐なことをするのだろうという事です。
ネットには、こういったヨルダンに対する気持ちとして、自国民を最優先にすることは当然のことで
日本に気を使う必要は無いという意見が殆どです。
政府も、金額をもっと下げ、ひょっとしたら水面下で身代金を渡したかったかもしれない。
テロには屈しない。身代金は渡さないという各国が参加しての話し合いに署名してしまったので
表立っては出来ないから。
トルコやヨルダンが拘束するイスラム国要員と日本人人質を交換し、
日本政府が両国へのODAを増額するやり方もあったけれど、それも今回の場合は可能では無い。
それが仮に可能だったとしても、国際的な非難は免れない。
断固としてテロには屈しないと表明している欧米諸国にも「I am Kenji」は広がりつつも
人質の交換は身代金を渡すことと同じとしているからだ。
声高に人質を返せと言って帰って来るのであれば、今までも殺害されることなく誰もが帰って来ただろう。
そういう事が通じないのがISということだということを私たちはしっかり認識しなければいけない。
ISとアルカイーダとタリバンは全部同等のよう思っていたりするけれど、
実際のところは全部が敵対していて、勿論ISとアルカイーダも敵対している。
そして、アルカイーダは弱体化しつつもISは勢力を拡大している。
そのアルカイーダが仏に対してのテロを行えば、それはアルカイーダの存在を誇示することになり、
それを見たISは自分たちの存在も誇示する。
こういったことは永遠の課題かもしれない。
こういった一連の流れの中にふと思い出したことがあった。
イラク戦争の時に、国が何も出来なく手をこまねいていた時、
自国民には「陸続きなのだから何とかして国に帰れ」
そう言って邦人を日本に運んでくれたのはトルコである。
そのトルコにはIS支配地域と多くを接している。
そして、以前に人質交渉をした実績もある。
たった一度、和歌山沖でトルコ船籍の乗組員を助けただけで、それを教科書に載せ
今も忘れないでいてくれる。
その彼等の国には、ISから逃れる為に入って来た難民が数多くいる。
後藤さんはそういった難民にも目を向けていたはず。
その難民も、戦場から命からがら逃げて来たのだから。
その難民の為に、その難民を受け入れたトルコの為にも資金援助すべきだったのではないのか?
イスラエルだけが大変なのか?
欧米の顔色を見て資金援助をしたかもしれないが、それとは別にトルコなど周辺諸国に対する
資金援助もするべきだったのではないだろうか。
既に、夕暮れまでと最終期限を切られた今、日本としては何も出来ないのでは無いだろうか。
ヨルダン政府のみ対応できるということ。
唯一出来るとすれば、ひたすら祈ること。
後藤氏とパイロット両名の命がなくなるようなことが避けられること。
状況から、パイロットが助かり、後藤氏に不幸が訪れたとしても、それは不幸だと割り切ることしか出来ない。
安倍叩きがあちらこちらにあるけれど、それは本当に正しいのか?
何か違う気がする。
なにより、一番大切なのは、どれだけ自己責任だと言おうが、いざ拘束されれば国は必ず動くということ。
1人は殺害されてしまったが、湯川氏は現地で民間軍事会社の経営者という名刺を配っていたというし
危機感の無さに呆れてしまう。
それに、以前に後藤氏に助けて貰っているにも関わらず、ブログではその際の後藤氏の対応に不満を漏らしている。
命を大切にするように言われたにも関わらず、軽んじた。
私からすれば言い方は悪いが、バカなミリタリーマニアが軽率に起こした行動で国中どころか、他国まで巻き込む
大事になってしまった。
自分の行動一つがどれだけのことを引き起こす可能性があるのか考えられなかったのだろう。
ただ、少なくとも、戦場に赴くジャーナリストやカメラマンはその覚悟が出来ている。
そうしてでも、伝えたいものが彼等にはあるのだろう。
ここしばらくTVやネットニュースから目が離せなかったけれど、決着が付くまで
後藤氏とヨルダンのパイロットの無事の生還を祈り続けることしか出来ない。。。。。