every day

日々感じたり思ったりしたことを書いていこうと思います。

対ISIL

2015年02月04日 | 社会
ISILに対しての対応など、二人の犠牲者が出た今、色々なことが取りざたされている。

意見の相互交換は大切だと思うし、疑問もあると思う。

私自身も、後藤さんの訃報の前に、ISILに対しての攻撃を要請されつつも断ったトルコではなく
欧米と足並みをそろえるヨルダンなのだろうか?とも思った。

トルコは、攻撃要請を断って間もなく50人弱という人質の解放に成功していた。
そして、トルコは親日国だということ。

今となっては、全てが「たられば」なのだけれど、同じ轍を踏まないようにしなければいけない。

このことで一番危惧するのは国内の事。

ISILの狙いは本当に身代金だったのだろうか?
ヨルダンのパイロットは1月3日に焼殺されていたという。

ISILにとってもヨルダンにとらわれている死刑囚は本当に大切だったのだろうか?
本人は拘束当時、自分の意志では無いと話していたという。

こうして考えると、ISILは身代金でも無く死刑囚の釈放でも無かったのではないだろうか。
死刑囚が釈放されればそれはそれで「ラッキー!」くらいだったのでは?

各国の関係を悪化させるというのが狙いのように思える。
ということは、現段階で安倍政権に対して、今回の事で総理退任の声も出ているが
仮にそうなれば、ISILにとっては願ったりかなったりだろう。

政治家同士であーだこーだやってる時じゃないはず。

こういう時こそ、政治家も一般国民も分け隔てなく、国民が一つになって、同じ国の人の命を守る。
これ以上の被害を出さないように。

それを命を賭して私たちに教えてくれたことの一つのように思えるのです。


イスラム国

2015年02月01日 | 社会
早朝、後藤健二さんがイスラム国によって命を奪われたことを知った。


何とも言えない悲しい気持ちと共に、行き場の無い憤りを覚えた。
10年前、香田証生という20代前半の青年がアルカイーダで捕らわれ殺害された。
その青年は、旅行に行くのと同じように、見てみたいという思いだけで。
あの時も、アルカイーダは自衛隊をサマワから撤退させるように当時の小泉政権に要求した。
当時自衛隊はサマワに人道支援で行っていた。

あれから10年。

ジャーナリストでも、危険だとされる地で一人の男性が捕らわれた。
民間軍事会社の社長と名乗るその男性は、危険だとされる地で自分の名刺を配っていた。

今回の件以前に、その男性は後藤健二さんによって助けられたにも拘らず、
再度その危険な地に足を踏み入れそして捕らわれた。
以前に後藤さんに助けられた時も、そのことに関して不満を言っている。
それは彼のブログでも確認できることで、ただ、そのブログを読み進むと
正直、なぜ後藤さんはISILに向かったのだろう。
なぜ助けようと考えたのだろうと思ってしまった。

計らずも、今回の事で後藤さんの功績の大きさが世間に知られることとなった。
彼が伝えたかったことを今更ながらひしひしと感じています。



今回も、安倍政権が人道支援を表明した時の出来事だった。

小泉政権の時のことが頭を過った。

どうして、危険と言われるところに自ら行くのか。
ジャーナリストのように、世界に現状を、何かを伝えなくてはという思いではない。

見てみないと解らないから。
会社として運営するには実績が無いから行こう。

これが、命を奪われた原因なのだと思うと何とも苛立ちを覚える。

今回最初に殺害された男性の動画が無かったことも、最後の時に命乞いをし、それを流すことは出来なかった
からだという現地からの話として出てきている。
真偽のほどは定かでは無いけれど、誰でもその時になれば命乞いをするだろうし。

死者に鞭打つようだが、あの世で感じて欲しい。
あなたのその軽率な行動で、善意の同じ日本人が命を落としたこと。
反省してももう遅いのだから。

現政権を批判する野党もあるけれど、それはISILに対応していた政府に対して
ISILを擁護することにもなるということを考えて欲しい。

これから起こるかもしれないことに対しての対策を考えなくてはならない。
あーだこーだいうのは簡単で、批判して解決する策があったのなら、どうして言わなかったのか。
批判する前に、策を出せ!と思った。

総理も、一個人であるのなら身代金を払ってでも取り返したかったと思う。
ただ、一個人の前に一国の総理なのである。
もし、身代金を払えば、これから先邦人を狙った犯行も金銭目的で増えると思う。
また、その身代金で新たな殺戮が繰り返される。
かといって、払わなければ命が奪われる。
フランスのように、「テロには屈しない」と言いつつ、裏で身代金を払うことも出来たかもしれない。

ただ途中で、ISILが人質の交換に替えて来たことで政府にはなすすべが無くなったと言える。

報道陣もアンマンから引き揚げたというけれど、朝日の記者は現地に向かったというし。
これでは、後藤さんの死は無駄になる。
彼は、自らの命でISILがいかに危険で日本人の常識が通らないのかということを教えてくれたはずです。
私達が今、この段階ですぐ出来ることは、後藤さんに哀悼の意を表すると共に
自分自身で危険をきちんと考えて行動に移すということだと思うのです。

確かに、自己責任と後藤さんは言っていたし、そうかもしれない。
自己責任とはいえ、何かあれば国が動くのだから自己責任では終わらないのが実際のところです。

ただ、同じ日本人として後藤さんが何とか助けようとした気持ちも解らないでもないのです。

アメリカでも、ISILはリストの一番最初に来るくらいのテロ組織で、既にテロと通り越して軍事テロ扱いです。
今回の事の流れでイラク、シリア、トルコなどの中東諸国に関して少し調べましたが非常に入り組んだ
難しい状態だということしか理解できず、これからまだまだ勉強しなければいけないことだと思いました。

平和ボケした日本人に死をもって教えてくれた後藤さんの為にも
楽しい事ばかりでなく、私には関係ない事ではなく、社会の動きも、世界の動きもマスコミからだけでなく
自分なりに情報を掴み、判断する力も必要に感じます。

「危険なところに行かなければ」だけでは無いのです。
行かなくても、相手からやって来るのです。

私達はオウム真理教で学んだはずです。

後藤健二さんは帰天されたことで、今は平安の中にありますように祈ります。