秋好善太郎 編『日本歴史写真帖』, 東光園, 大正2 (1913)
国立国会図書館デジタルコレクション
大總督府一行の乘船せる威海丸旅順口拔錨の光景
威海丸
元英国P&Oの汽船である。英国?インド航路の定期船 「キャセイ」(初代)として、
1872(明治五)年に 英国クライド川のダンバートンで誕生した。スエズ近河が開通した
三年後だった。
日清戦争の勃発後、日本郵船はこれをチャーターし上海航路に投入した。「西京丸」
などが徴用されたためだが、結局は 購入して 「威海丸」と名づけた。船名は 、
清国の 海軍基地があった威海衛からとられた。
日清戦争中は大連湾に出肇したが、戦後はめざましい記事はない。すでに船齢二十年を
超える老朽船だったからだろう。郵船フリートにあったのは七年ほど。
1920(明治三十五)年には個人船主に売却され、翌年、焼尻島で 座礁し 全損となった。
中央区八重洲2
[LUMIX G 25mm/ F1.7 ASPH]
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