世の中全く広いもので、思ってもみなかった競技が存在していました。
その名は『ダブル・ダッチ』。競技自体は単純なもので、二本のロープを使用した、云わば縄跳び。なのですが、ただの縄跳びとは異って、そこに多種・多様な『技』を組み込んで難易度などを競うチーム・プレイ仕立てになっているのです。
まだ今のところこの競技の人口は10万人程度。メジャーとは言えず、マイナーでも無いこの競技、しかしながら既に国際大会が開かれていたのです。驚きと言えば驚きなのですが、まだまだ驚くことが有ります。
今年の開催地は何と、あのブルース・ジャズの殿堂の場所「アポロ・劇場」だったのです。凡そ場違いの感がするこの会場設定、一体誰が何の意図で考え出したのでしょう? 過去に於いて、様々なブルースやジャズの名演奏や天才と呼ばれるアーティストたちを輩出してきた、歴史と権威の象徴であるそのアポロ劇場が、どうしてダブル・ダッチの会場に選ばれたのか、全く以って理解できません。
このダブル・ダッチ、前述した様に要は二本のロープを使った縄跳びなのですが、一応人数は6人みたいですね。二人が二本の縄を回して、残りの選手が上手いこと縄を掻い潜りながらそれなりの『技』を繰り広げるというもの。所謂ストリート・パフォーマーと呼ばれる輩がリズムに乗って繰り広げるダンス感覚の様なものや、スノーボードに技の名前が付けられているのと同じような物。一言で云うならば、日本の縄跳びの中で新体操をしている様なものですね。
快挙・・・というのはこの新しいスポーツ(?)、競技に参加した狛江中学のチーム(ファミ狛)が、そのアポロ劇場での大会で4位に入賞したのです。4位と言えどこれは大きな意味が有るのです。と言うのもこれは「大人の部」からの参戦で、本来のジュニアの部からではなかったからなのです。ジュニアの部に登録をしていたものが、何の手違いからなのか、「大人の部」に組み込まれてしまっての結果だったからです。という事は予定通りにジュニアで出ていたら・・・結果は異っていたでしょう。だから『快挙』と申し上げたのです。
ちなみに1位から3位までは日本の大学生チームで、つまりは1位から4位迄を独占したという事です。で、この「ファミ狛」は去年のジュニア(国内)の優勝チームでした。前述した様にダブル・ダッチ人口は10万人程ですが、中・高生のクラブ(学校のクラブ活動)は二校のみという事です。まだまだ認知度の低い(あるいはそれ以下)競技ですから、そんなところでしょう。
縄跳びと言えば日本人としてはとても馴染みが深いものなのですが、外国ではどうなのでしょうか? もしかしてこの競技、日本からの輸出物・・・?
何はともあれ日本の女子ジュニアはこのところ活躍が目立っていますね。高梨沙羅、高木美帆、小平奈穂、京川舞などがそうですね。この先、他にどんな選手が出現してくるのでしょうか? 楽しみですね。
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