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何処へ行き、何をするわけでもない。『忙中閑有り』をのんびりと過ごす様な時の流れ、気温は上がり風は動かない。日溜まりの中、静かなうちに汗まみれ。街の中、何処からか聞こえてくるのはイーグルス「ホテル・カリフォルニア」。夏の日の一日、私は名古屋の洋子と東京の下町で時を過ごした。午後の喫茶店。「これからどうするの?」「そうね、四時頃の新幹線に乗るわ」「いや、そうじゃなくて、その先の事。また何処かへ行くのか . . . 本文を読む
案ずるより産むが易し…とは言うものの、まさにその通りではあったのだけれど、エレベーターを降りてから外に出る迄の僅か10mがビクビクものであった。しかしそこには不思議にも、楽しさにも似たスリルがあった。呆れてしまったのは洋子である。エレベーターからフロントへ、そして様子を伺い、下に垂らした腕の手首を腰の辺りで振って『今よ』と合図を送りながらも、素知らぬ顔をしているのだから&hellip . . . 本文を読む
’77年の日記らしい日記といえば、この辺りが最期と言える。‘76年(去年)の5月7日〜6月2日、八重山紀行を共にした名古屋の洋子が一泊二日で私の街にやって来て、束の間、思い出を温めていったところ迄となる。この頃の私は凡そ一月前の七月九日に沖縄から戻って以来かなり多忙な日々を送っていた。たまたま家に居たところへ突然洋子からの電話。『会いに行くけど、いつなら居るの?』という話し . . . 本文を読む
なんか、台風🌀6号が沖縄辺りに居座って、長々と挨拶をしていますね。昔風に言うなら『尻の長い客だねぇ』とでも云った所なのかな。それというのも、この暑さのせい。WTOの偉いオジサンが言ってましたね。『温暖化の時代は終った。もはや沸騰化の時代だ』って。そこで私の暑中見舞いはこうなりました。沸騰横丁より暑中 お見舞い申し上げます溶け出した脳みそで作った味噌汁は &n . . . 本文を読む