気の向くままに junne

不本意な時代の流れに迎合せず、
都合に合わせて阿らない生き方を善しとし
その様な人生を追及しています

’75. 6.17. 凪

2022年06月17日 | 日記・エッセイ・コラム
     『忙中間』
十時からテツペイさんと栄子、康代との四人で、西桟橋の上でゴロ寝。たまに海に入っても水の流れが速くなかなか進まないので、体がとても疲れてしまう。一時間半後、昼食の為に戻る。体を休ませた後の午後二時半から三時頃、今度はコンドイ浜に出てみた。日焼けの為か肩から背中にかけてヒリヒリする。
「凪」という言葉が頭の中に浮かんできて、暫くそのイメージを追い掛けてみた。丁度今の私を包む時の流れ、この一瞬の様に思えた。それは都会の生活から離れここ迄来た『忙中間』の様なもので、精神的にも同様の状態である事が、そのイメージを固定させていくのである。つまり、(束の間の)平和と安らぎを感じているのである。

夕食前に章子が明日の船の時間を教えに来てくれた。あとは毎晩のお決まりのコース。今夜の客の中に日展の審査員で日本画家のエラソ〜な『先生』がいた。八月に大阪の高島屋で個展を開くそうだ。そう言えば竹富初日に日昇丸で知り合い、この泉屋へ連だって来た二人の女の娘達、和田と堀本は高島屋だった。世の中、見えない糸の様な物…が、本当に在るのだろうか?
ああ、今夜は竹富最後の夜になるのだ。しかし、その様な気分になってはいない自分がここにいる。


✼     遠い昔に書いた日記を見ながら「今日」と同じ日付けのページを書いてます。でも、とびとびではあっても数年分有るのだから、多分何処かで重なる月日が出て来るかも知れない。が、飽きっぽい私の事、半年も経たずにやめてしまうかも?!  そんなシリーズです。
=気紛れ式部=



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