'11. 弁護士の得意技=『口撃』でマインド・コントロール

　　　　きれい事を並べれば当選   !!

　　　　勝てば官軍、言いたい放題　!!

　　橋下徹はカダフィーに成りたいのか？　大阪都構想の最終目的地は道州制に他ならない。この日本に『都』は二か所もいらない。今回の同時選挙はその為の布石でしかない。確かに或る部分では納得のいく主張もないではない。しかし、それは『都構想』を出さなくてもいいものである。地方の首長の能力次第の問題だからである。知事という職責を任期途中で放棄し、わざわざ同時選挙という賭けに出る必要性が何処に在るというのだろう。　つまりそこにこそ弁護士ならではの『一発賭け』が潜んでいたのです。府民には耳触りのいい事を並べ立て、選挙相手には口撃を仕掛ける。まァ、これは何処の選挙でも同様なのですが・・、しかしこれは組織戦でもあったのです。維新の会だなど仰々しい名前を掲げたクーデター・グループの狼煙の様なものだったのです。そして都構想という関西でのみ効力を発揮するZ旗を掲げ、府民を巻き込んでいったのです。この都構想というもの、他県では武器にはならなかったでしょう。昔、江戸時代から明治維新を経て首都を置く際、最初候補に上ったのは京都と大阪だった・・・というのをご存知だろうか。その時大阪に決まる直前、本来有り得ないと思われていた東京に急遽決まったのです。その判断・決断は誠に正しく妥当な選択ではあったのですが、どうにも納得出来なかったのが関西人。それが未だに根強く尾を引いているのも確か。そんな関西で揚げるZ旗としては正に格好の象徴と成り得たのです。一体、大阪府民のどれだけが都構想のもたらすメリット・デメリットを理解しているのだろうか？　そして口には出さなかった道州制狙いを読めていた人がどれだけいたのだろう。その道州制になればボンボン橋下の掲げるマニフェストとは矛盾が生じるのを、府民は気付かなかったのだろうか？　TVで見る限りでは、気が付かない方がおかしいとさえ思えていたのに。明治維新の時の怨念なのか、『都』という言葉に対するトラウマの反動なのか、見事にマインド・コントロール状態に陥ってしまった。

　　しかし大阪維新の会、何処迄本気なのでしょう。かつて民主党がマニフェスト詐欺で議席を増やしたが、実は何も出来ない烏合の衆であった事は既に周知の通り。今回の選挙も、かなりその手法と共通点が有る様に思えます。維新の会は混乱している政治の表層だけを掠め取って府民に見せる『口撃』手法を取っただけなのです。本当に大阪を何とかするのならば、それは『都構想』でなくても良い筈で、それが出来ないから・思い付かないから、自らカダフィー大佐同様の道を歩き始める様になるでしょう。　「徹ちゃん、アンタは政治家の器じゃありませんよ。只の浮き足立っているボンボンでしかないのよ。そんなに目立ちたがって、どうするつもりなの？　アンタがしゃしゃり出て来なくても、維新が必要な時には、自然と起るもの。アンタは橋下で坂本《竜馬》じゃないのよ。せいぜい三流のタレント止まりよ。分を弁えなさい　!!!　」

　　最後に一言。日本は道州制にはなりませんよ。かつて町村合併が失敗したのを忘れたわけではないでしょう？　日本人が日本人としてのアイデンティティ(自己同一性）を忘れない限り、道州制など有り得はしません。そう、必要有りません。有ってはいけないのです。　よ～く心しておきなさい !!!　　もう、政治家ゴッコはおやめなさい。アンタには無理な・無謀な事です。これ以上世間様に迷惑をかけてはいけませんよ　!!!!