ふむ・・・一理ある、か。
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2006年09月20日
ゲームバランスとは?
「RMTがあるとゲームバランスが崩れる」
RMTを利用規約で禁止しているほぼすべてのゲーム運営会社が口をそろえて言う事だが、
もうそろそろこの「ゲームバランス」という曖昧な表現を明確にする時期ではないだろうか。
自分の認識が甘く、理解が浅いのかもしれないが、この「ゲームバランス」とはつまり
「ゲーム内経済」を指していると考えている。
RMTは様々な問題を引き起こしているじゃないか!
詐欺行為やチートやBOT、ゲーム内の狩場の独占はどうなる?!
これらの主張は多くの場で様々な方が主張する通り、RMTとは切り分けて考えるべきである。
詐欺行為やチートは間違いなく「犯罪」であり、BOTや狩場の独占はゲーム内での「迷惑行為」だ。
一方は現状どおり法で裁かれるべきであり、もう一方はシステムによる対応とモラルの向上で抑制されていくべきものである。
それではRMTはどうだろうか?
RMTに反対する多くの人々の意見を聞くと、RMTは「迷惑行為」にあたると判断されている。
RMTがあることにより「ゲーム内経済」のインフレ化が進み、それにより一般のプレイヤーに迷惑がかかるため、というのが最大公約的な説明である。
これが「RMTがあるとゲームバランスが崩れる」という主張の根拠だと自分は考えている。
では、RMTとは本当にインフレを発生させる仕組みなのだろうか?
インフレの発生原因は様々なものが存在するが、MMORPG内のインフレは貨幣数量増大によって引き起こされる。
そもそも貨幣の流通量が増えるとなぜ問題なのか、簡単な例で例えてみよう。
今、自分も含め周りの人間の給料が突然10倍になったとする。
すると、高嶺の花だったフェラーリが、誰でもちょっとがんばるだけで買えるようになったりするわけで、一瞬うれしい。
だがフェラーリの生産台数は限られている、その上フェラーリを生産する人の賃金も十倍になっているわけだから、
当然フェラーリの販売価格自体も相応に上げなくてはならない。
これを繰り返す事により、フェラーリ、つまり物価はどんどんと上昇していく、これがインフレである。
こういった状況下でお金を銀行にでも預けていたりすると、家一軒買えるほどの預金が、
気がつけば飴玉一個分の価値しかなくなってしまう、という事にもなり得る。
このような事態を避けるため、現実世界では日本銀行のような中央銀行が
国内の貨幣の流通量をコントロールしているのだ。
一方MMORPGでは、そもそもがインフレを生みやすい経済であると言える。
敵を倒すだけで貨幣が発生してしまうため、経済の中にどんどんと貨幣が生まれてしまっている。
ポーションなどのような消費アイテムや、移動交通手数料などで生まれた通貨を消費する事により
経済のバランスを取る事は出来るが、想定以上のゲーム通貨が生産されてしまった場合ゲーム内はインフレ化が加速する。
だがRMTとは、現実の貨幣でゲーム内の貨幣を買う行為である。
もっと砕いて言えば、ゲーム内でAさんからBさんにゲーム通貨を渡し、
現実世界でBさんからAさんへ対価が支払われるサービスだ。
つまり、ゲーム内経済ではAさんからBさんへ財物の移動が行われているだけで、
インフレの直接原因である「貨幣の増加」には結びついていないのである。
チートやBOT、RMTというMMORPGが生んだ新しい概念は、複雑に絡み合って、理解を困難にしている。
だが、問題を単純化させ説明を行ったとしても、いづれその綻びから疑問が生まれ、
自身の首を絞める事になりえる。
「RMTがあるとゲームバランスが崩れる」
この言葉が上記の理解以外を指しているのならば、是非教えてほしい。
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2006年09月20日
ゲームバランスとは?
「RMTがあるとゲームバランスが崩れる」
RMTを利用規約で禁止しているほぼすべてのゲーム運営会社が口をそろえて言う事だが、
もうそろそろこの「ゲームバランス」という曖昧な表現を明確にする時期ではないだろうか。
自分の認識が甘く、理解が浅いのかもしれないが、この「ゲームバランス」とはつまり
「ゲーム内経済」を指していると考えている。
RMTは様々な問題を引き起こしているじゃないか!
詐欺行為やチートやBOT、ゲーム内の狩場の独占はどうなる?!
これらの主張は多くの場で様々な方が主張する通り、RMTとは切り分けて考えるべきである。
詐欺行為やチートは間違いなく「犯罪」であり、BOTや狩場の独占はゲーム内での「迷惑行為」だ。
一方は現状どおり法で裁かれるべきであり、もう一方はシステムによる対応とモラルの向上で抑制されていくべきものである。
それではRMTはどうだろうか?
RMTに反対する多くの人々の意見を聞くと、RMTは「迷惑行為」にあたると判断されている。
RMTがあることにより「ゲーム内経済」のインフレ化が進み、それにより一般のプレイヤーに迷惑がかかるため、というのが最大公約的な説明である。
これが「RMTがあるとゲームバランスが崩れる」という主張の根拠だと自分は考えている。
では、RMTとは本当にインフレを発生させる仕組みなのだろうか?
インフレの発生原因は様々なものが存在するが、MMORPG内のインフレは貨幣数量増大によって引き起こされる。
そもそも貨幣の流通量が増えるとなぜ問題なのか、簡単な例で例えてみよう。
今、自分も含め周りの人間の給料が突然10倍になったとする。
すると、高嶺の花だったフェラーリが、誰でもちょっとがんばるだけで買えるようになったりするわけで、一瞬うれしい。
だがフェラーリの生産台数は限られている、その上フェラーリを生産する人の賃金も十倍になっているわけだから、
当然フェラーリの販売価格自体も相応に上げなくてはならない。
これを繰り返す事により、フェラーリ、つまり物価はどんどんと上昇していく、これがインフレである。
こういった状況下でお金を銀行にでも預けていたりすると、家一軒買えるほどの預金が、
気がつけば飴玉一個分の価値しかなくなってしまう、という事にもなり得る。
このような事態を避けるため、現実世界では日本銀行のような中央銀行が
国内の貨幣の流通量をコントロールしているのだ。
一方MMORPGでは、そもそもがインフレを生みやすい経済であると言える。
敵を倒すだけで貨幣が発生してしまうため、経済の中にどんどんと貨幣が生まれてしまっている。
ポーションなどのような消費アイテムや、移動交通手数料などで生まれた通貨を消費する事により
経済のバランスを取る事は出来るが、想定以上のゲーム通貨が生産されてしまった場合ゲーム内はインフレ化が加速する。
だがRMTとは、現実の貨幣でゲーム内の貨幣を買う行為である。
もっと砕いて言えば、ゲーム内でAさんからBさんにゲーム通貨を渡し、
現実世界でBさんからAさんへ対価が支払われるサービスだ。
つまり、ゲーム内経済ではAさんからBさんへ財物の移動が行われているだけで、
インフレの直接原因である「貨幣の増加」には結びついていないのである。
チートやBOT、RMTというMMORPGが生んだ新しい概念は、複雑に絡み合って、理解を困難にしている。
だが、問題を単純化させ説明を行ったとしても、いづれその綻びから疑問が生まれ、
自身の首を絞める事になりえる。
「RMTがあるとゲームバランスが崩れる」
この言葉が上記の理解以外を指しているのならば、是非教えてほしい。