さらば○○～編

～宇宙世紀2011年～

太陽系第三番惑星、地球は強大無比なWoW帝国に今や完全に制圧されかけていた。
各地で小規模なレジスタンスの抵抗こそ散発しているものの、この星はもはや完全に
WoW帝国の手中に堕ちたといっても過言ではなかった。

人々はその目に希望を失い、大きく空に広がる暗雲をただ不安そうに眺めるだけだった。

そんなある日、極東アジアの小さな島国、日本国の南方に広がる東シナ海から一隻の正体不明の艦がレーダーに確認される。
WoW帝国軍の猛攻によりすっかり蒸発しきった赤茶けた海底から出撃したその艦は地球防衛軍にも登録されていない謎の艦であった。

おいィ? あの船はなんだ?
わからん。あんな戦艦は見たことがないぞ
・・・待て、ちょっとあれFF11号艦にシルエットが似てないか?
バカな。FF艦なら成層圏手前の50万宇宙フィート手前の空域でもはやまともな戦力強化Ver.upも受けられずに瀕死の状況のはずだぞ?

ああ、もしかしたら・・あれが一部で囁かれていた後継艦かも知れないな。
なんだって? あのコードネーム:ラプチャーと呼ばれた新造艦か?
まさか。ラプチャーならメインエンジンであるクリスタルツールズが試作段階で派手につまづき、存続不能でお蔵入りになったはずじゃないのか?
いや・・もしかしたらそれはWoWの目をあざむくための撹乱情報かも知れんじゃないか。

しかしだな、そうだとしてもその設計は防衛軍■eセクションだろ^^;
現在の強大なWoWの制圧状況を覆せるとはとても思えんのだが?
・・しょうがないだろ、もはや我々にはあれしかないんだ、あれが最期の望みなんだ!

・・・そうだな。あの新鋭艦が堕ちるとき人類の永き歴史は幕を閉じる事になるな。
見ろよ、推力を上げてグングン上昇していくぞ。

ああ、沖田の子供達がゆく。