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イラク帰還の陸上自衛隊員の自殺率は日本平均の14倍以上、米兵自殺者はアフガン戦死者に迫る

2014-07-03 13:11:00 | ノンジャンル
丹保 剛さんよりコメントごとシェア

時は80年代、僕がNewYorkで英語のクラスに居た頃、隣のクラスにハサンというベイルート出身の若者が居ました。
当時、レバノンは酷い内戦状態で、戦火を逃れ、親戚知人を頼って多くのレバノン人が国外に出ていたんです。
ハサンは体も大きく、性格もおおらかで豪快、人の背中をデカい手でバンバンたたきながら大笑いする…なんて感じのうるさいヤツでした。(笑)
そんなある日、担任の教授が皆の前で「実はハサンは昨夜、レバノンに帰った」と言いだしました。
世界中から来ている彼と同年代の我々は「何でわざわざ帰るんだ!」「今、レバノンに戻るのは大バカヤロウだ!」と一斉に話し始めましたが、教授が「実は…ハサンのお母さんと妹が殺されたんだ」と打ち明けました。
「ハサンは戦争をする為に帰ったじゃない、お母さんと妹を殺した奴らに復讐するために帰ったんだ」と言いました。
もう、僕たちは誰も何も言えなくなりました。
皆、無言で下を向いて…泣きました。
教授も、生徒も、ただ無言で大粒の涙がとめどなく流れて止まらなくて…
ハサンの事を思って泣きました。
何も出来ない自分が情けなくて泣きました。
そして、これがもし、自分の家族、恋人、親友、大切な人が殺されたのなら自分は一体、どうなってしまうんだろう、彼のように自ら銃を取って戦うのだろうか?…と、恐ろしくて泣きました。
「戦争」は口で言うほど生易しい物では無い!…なんて、頭では判っているつもりでも実はこれっぽっちも判っては居なかったんです。
実際に自分の身近に居た友人が家族を殺され、そのやり場の無い怒り、悲しみを背負って戦場に身を投じるという事だけで、こんなにも大きく動揺し、悲しみと怒りと無力感に苛まれるなんて、全く思いもよりませんでした。
今、「平和維持活動」という耳障りの良い言葉で活動している自衛隊員の自殺者が尋常な数ではないと言います。
また、実際に戦地で作戦活動に従事した米兵の自殺者も戦死者に迫る勢いで増えているそうです。
それが現実の「戦争」です、たとえそこで生き残ったからと言っても、自ら命を絶つほどの深い心の傷を負うような場所なんです。
僕にはその戦争に我々と我々の子供達が係る事になるかもしれない「憲法解釈の変更」はどうしても理解出来ません。
同じ努力をするなら、痛みを受けるなら、「戦争」を回避する方向に全力で取り組まないのか?
悲しみには悲しみ、憎しみには憎しみの連鎖しか生まれないと言う事は、もう何千年も前から判っていると言うのに…
http://ameblo.jp/kokkoippan/entry-11368394649.html