じゅうのblog

こちらでボチボチ更新していく予定です。

『時ひらく』 アンソロジー

2025年01月27日 17時19分58秒 | ■読書
アンソロジー作品『時ひらく』を読みました。
創業350年の老舗百貨店・三越を舞台にしアンソロジーです。

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創業350年の老舗デパート『三越』をめぐる物語

楽しいときも、悲しいときも
いつでも、むかえてくれる場所

物語の名手たちが奏でる6つのデパートアンソロジー
文庫オリジナル!

制服の採寸に訪れて感じたある予感。
ライオンに跨る必勝祈願の言い伝えを試して見えたもの。
老いた継母の買い物に付き合ってはぐれてしまった娘。
命を宿した物たちが始めた会話。
友達とプレゼントを買いに訪れて繋がった時間。
亡くなった男が最後に買った土産。
歴史あるデパートを舞台に、人気作家6人が紡ぐ心揺さぶる物語。
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日本を代表するこのデパート三越が創立350周年を迎えたのを機に企画されたアンソロジー……文藝春秋が出版する小説雑誌 『オール讀物』に2023年(令和5年)5月号から全6回にわたり連載掲載された柚木麻子、恩田陸、阿川佐和子、辻村深月、東野圭吾、伊坂幸太郎の6人の人気作家による三越を題材にしたオリジナル短篇小説をまとめて2024年(令和6年)に刊行された作品です。

 ■思い出エレベーター 辻村深月
 ■Have a nice day! 伊坂幸太郎
 ■雨あがりに 阿川佐和子
 ■アニバーサリー 恩田陸
 ■七階から愛をこめて 柚木麻子
 ■重命(かさな)る 東野圭吾

さすが三越創立350周年を機に企画されたアンソロジーですねー 錚々たる作家さんの書き下ろしが並んでいます、、、

そんな中でも断トツで面白かったのは、東野圭吾の『重命る』ですね……湯川教授を主人公としたガリレオシリーズのミステリ作品なのですが巧い! 三越の絡ませ方も自然だし、ミステリとしての謎解きも秀逸でしたねー 湯川教授も人間として成長した印象です。

その他では、、、

三越のライオンに跨ることで夢を叶え、異生物から地球を護るという展開が伊坂幸太郎作品らしくて愉しめた『Have a nice day!』、

以前、三越で働いていており、三越で買い物をするのが好きな母親(継母)に付き合い、はぐれてしまった娘を描いた阿川佐和子の『雨あがりに』、

の2作品が印象に残りましたね。
コメント
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