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『サーモン・キャッチャー the Novel』 道尾秀介

2025年02月08日 19時14分53秒 | ■読書
道尾秀介の長篇ミステリ作品『サーモン・キャッチャー the Novel』を読みました。
道尾秀介の作品は、先月読んだ『カエルの小指 a murder of crows』以来ですね。

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小説で、すごい世界を見に行こう。
道尾秀介に騙される快感を堪能あれ!
釣り堀カープ・キャッチャーで消えた鯉の謎が、運命を動かしていく。

神様の通う屋内釣り堀カープ・キャッチャーの景品棚には、高得点でもらえる伝説の白い箱があった。
箱の中身を知りたいバイトの明、箱を狙う父親、店主を脅 す女性、幽霊を撮影する兄妹、謎のヒツギム人らが釣り堀に集う時、運命は動く。
一匹の鯉を巡り、悩める者たちが人生をかけた大勝負。
怒涛の展開で大興奮、超絶技巧、名手道尾秀介の人生を変えるミステリー。
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2016年(平成28年)に刊行された作品……劇作家、ミュージシャン、映画監督など多彩な活躍を見せるケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)が道尾秀介に声をかける形で実現したコラボレーション企画で、2人が創り上げた1つのコンセプトをもとに、道尾秀介が「the Novel」として小説を書き、KERAが「the Movie」として映画を撮り、それぞれが作品を発表するという共同コンセプト作品です。

君の人生は、たいしたものじゃない……でも、捨てたものでもない……意外性MAX、まさかのコラボレーション!  最強のオフビートエンタメ!!

場末の釣り堀「カープ・キャッチャー」には、「神」と称される釣り名人がいた……釣った魚の種類と数によるポイントを景品と交換できるこの釣り堀で、もっとも高ポイントを必要とする品を獲得できるとすれば、彼しかいない、と噂されている、、、

浅くて小さな生け簀を巡るささやかなドラマは、しかし、どういうわけか、冴えない日々を送る6人を巻き込んで、大きな 事件に発展していく……。

場末の屋内釣り堀「カープ・キャッチャー」では釣った魚の種類と数によって景品と交換することができる……物語は、そんな小さな釣り堀から大きな事件に発展していく、、、

対人恐怖症のフリーター・内山賢史、その兄を支える妹・智(とも)、元800メートル走のオリンピック強化選手で仙人のような風貌で釣り堀の神と呼ばれる河原塚ヨネモト、ホームレスで便利屋の大洞真実(おおほらまこと)、その別れた妻と暮らす娘の春日明(かすがめい)、孤独なマダム・柏手市子……この6人に、釣り堀の経営者兼店長・広島や電動車椅子で生活する裕福な老嬢・霧山美紗、アフリカの小国ヒツギムの人々、そして白地に赤の模様の入った色鯉が絡んで繰り広げるく群像劇をコメディタッチに描いた物語でしたね。

ハッピーエンドに繋がる伏線の張り方は巧いなぁ……と感じましたが、全体的にはまずまずの印象、、、

KERAが撮るはずの「サーモン・キャッチャー the Movie」は……鋭意製作中とのことですが、今のところ完成していないようですね。
コメント
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