肉食の思想―ヨーロッパ精神の再発見 (中公新書 (92)) | |
クリエーター情報なし | |
中央公論新社 |
1966年出版
良書。ずっと継続して借りていたのだが予約が入り返却。だからメモも取り切れていない。
日本の気候は高温多湿で草木の成長はヨーロッパに比べて著しく早い。さすがに高セルロースを消化できるよう進化した牛も日本の草を食べるのは負担が大きい。田舎でひと夏、庭の除草をしなければ庭は草に覆われ、そのまま3年放置すればその草は大きく成長し木と見まがうものになる。こうなると牛も食えない。日本で家畜を育てるのはとても集約的な人の手がかかるものになる。それに比してヨーロッパはどうか・・・・・というような視点からこの本は始まり、「肉食」という文化からヨーロッパの思想を探る。
購入して手元に置いておきたい良い本です。
(2011年12月~2012年3月 西図書館)