幕末下級武士の絵日記―その暮らしと住まいの風景を読む | |
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相模書房 |
平成19年5月24日 初版発行
著者は昭和19年神戸市生まれ。九州大学大学院博士課程終了。熊本県立大学環境共生学部居住環境学専攻教授。工学博士。
忍藩十万石 江戸末期 尾崎石城の「石城日記全七冊」が底本。明治維新の年、石城は藩校培根堂の教頭。その後、宮城県に招かれ大主典となる。明治7年か8年に石巻で病没。46歳か47歳の生涯。
絵日記には日々どのように暮らしていたかが描かれている。酒宴、手習い、集まり、食事、書斎、風呂、座敷で飼う赤犬、座敷で寝転がる姿・・・。
p94 中級武士の住まい 図で解説してある
p108 表とは入口のある道の方を示し、その反対側の奥を裏としていた。この考えにもとづいて住まいは作られ、どのような方位の宅地の入口であってもその道に晴れの空間である座敷を面していた。
(2012年12月~2013年1月 西図書館)