東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

【その2】大英自然史博物館展(国立科学博物館)

2017年04月16日 | 展覧会(その他)

大英自然史博物館展
2017年3月18日~6月11日
国立科学博物館


続き。



5  序章。ワイドショー的興味で、鑑賞者の心を掴む?


1)‘ 呪われた ’ アメジスト

   所有者に多くの不幸をもたらしたとされるこの標本は、「これは呪われており、血と、かつての所有者たちの不名誉で染まっている」という手紙とともに大英自然史博物館に届けられた、とある。


   誰がどんな呪いを受けてどうなったのか。サイトや会場内の説明には、(運河に捨てたが、戻ってきた以外の話は)見当たらない。ネット検索すればすぐ分かるだろうが、検索しない。

   所有しない限り、呪いはなかろうが、撮影は遠慮する。



2)集団で交尾したまま窒息死したと思われる三葉虫


No.6《三葉虫》
モロッコ
カンブリア紀後期、約4億8700万年前




   なお、この2品は、序章、最初の展示室に登場。この展示室は内装が凝っている。





6   ジョゼフ・バンクスの豪華植物図譜『バンクス花譜集』


   2014年のBunkamuraで見た「バンクス花譜集」。本展では、一植物(作品)「 ハマゴウ属の1種・現地名プリリ 」に焦点をあてる。右から、スケッチ、水彩画、銅版プレート、白黒校正刷、カラープリント。


   人気は、真ん中の、鏡のように鑑賞者を映し出す「銅版プレート」。プレートに映る自分&家族を記念撮影する光景がしばしば。




7   日本から渡った標本


1)昭和天皇が皇居で収集された粘菌


No.116《粘菌》


   で?


2)日本に落下しロンドンに渡った隕石3点の初帰国


1741年に佐賀県に落下した小城隕石


1897年に福岡県に落下した東公園隕石


1886年に鹿児島県に落下した薩摩隕石



   前2点は、日本国内では所在が不明。
   後1点は、国立科学博物館でも小さな標本を所蔵・展示しているが、本品は25kg以上の最大の標本とのこと。
   正しく価値を認識していないうちに持っていく。



8   その他


   剥製標本や骨格標本は、気味がよろしくないので、触れない。そもそも撮影していない。


   始祖鳥の標本は文句なくたいへん貴重なもの。他の展示品はどうなのだろう。価値を認識すれば、より楽しめる。

 



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