大英自然史博物館展
2017年3月18日~6月11日
国立科学博物館
続き。
5 序章。ワイドショー的興味で、鑑賞者の心を掴む?
1)‘ 呪われた ’ アメジスト
所有者に多くの不幸をもたらしたとされるこの標本は、「これは呪われており、血と、かつての所有者たちの不名誉で染まっている」という手紙とともに大英自然史博物館に届けられた、とある。
誰がどんな呪いを受けてどうなったのか。サイトや会場内の説明には、(運河に捨てたが、戻ってきた以外の話は)見当たらない。ネット検索すればすぐ分かるだろうが、検索しない。
所有しない限り、呪いはなかろうが、撮影は遠慮する。
2)集団で交尾したまま窒息死したと思われる三葉虫
No.6《三葉虫》
モロッコ
カンブリア紀後期、約4億8700万年前
なお、この2品は、序章、最初の展示室に登場。この展示室は内装が凝っている。
6 ジョゼフ・バンクスの豪華植物図譜『バンクス花譜集』
2014年のBunkamuraで見た「バンクス花譜集」。本展では、一植物(作品)「 ハマゴウ属の1種・現地名プリリ 」に焦点をあてる。右から、スケッチ、水彩画、銅版プレート、白黒校正刷、カラープリント。
人気は、真ん中の、鏡のように鑑賞者を映し出す「銅版プレート」。プレートに映る自分&家族を記念撮影する光景がしばしば。
7 日本から渡った標本
1)昭和天皇が皇居で収集された粘菌
No.116《粘菌》
で?
2)日本に落下しロンドンに渡った隕石3点の初帰国
1741年に佐賀県に落下した小城隕石
1897年に福岡県に落下した東公園隕石
1886年に鹿児島県に落下した薩摩隕石
前2点は、日本国内では所在が不明。
後1点は、国立科学博物館でも小さな標本を所蔵・展示しているが、本品は25kg以上の最大の標本とのこと。
正しく価値を認識していないうちに持っていく。
8 その他
剥製標本や骨格標本は、気味がよろしくないので、触れない。そもそも撮影していない。
始祖鳥の標本は文句なくたいへん貴重なもの。他の展示品はどうなのだろう。価値を認識すれば、より楽しめる。