イスラエル博物館所蔵
ピカソ - ひらめきの原点
2022年4月9日〜6月19日
パナソニック汐留美術館
三菱一号館美術館およびあべのハルカス美術館の「印象派・光の系譜」展に続く、イスラエル博物館コレクション展の第2弾は、「ピカソ」展。
「印象派・光の系譜」展は、フランス印象派の巨匠を主とする全てが油彩画の69点。
「ピカソ」展は、全てがピカソの130点。
ピカソを撮影した写真10点を除くと、ピカソ作品は120点。
版画が99点と8割強を占め、素描15点、油彩6点。
【本展のメインビジュアル】
パブロ・ピカソ
《座る女》
1949年、100×81cm
イスラエル博物館
【本展の構成】
1 1900-1906年 初期
- 青の時代とバラ色の時代
2 1910-1920年
分析的キュビスム、総合的キュビスム
3 1920-1937年
新古典主義、シュルレアリスム、〈ヴァラール連作〉
4 1937-1953年 戦時期
- ドラ・マール、フランソワーズ・ジロー
5 1953-1970年 晩年
- ジャクリーヌ・ロック、闘牛、バッカナリア、画家とモデル、〈347シリーズ〉
ピカソは、私的には、初期から1930年代まで。
それ以降の作品の楽しみ方が分からないままでいる。
あの勝手な世界には苦手感すらある。
左:《夜、少女に導かれる盲目のミノタウロス》1934年
右:《貧しい食事》1904年
今回印象に残る作品。
1つは、〈ヴァラール連作〉より《少女に導かれる盲目のミノタウロス1》《同 2》《同 3》《夜、少女に導かれる盲目のミノタウロス》(いずれも1934年)。
4点の間で変遷していく少女像の造形。
もう1つは、《フランコの夢と嘘1、2》(1937年)。9コマ×2からなる。ゲルニカに関連するコマも。
本展は、滋賀・佐川美術館と長崎県美術館に巡回予定。