フランス国立図書館
体感する地球儀・天球儀展
前期:2016年2月19日~5月22日
後期:2016年6月3日~9月4日
DNP ミュージアムラボ
JR五反田駅から徒歩6分、DNP ミュージアムラボを訪問する。
過去10回開催されたルーヴル美術館シリーズから3年、今度はフランス国立図書館が登場。
1)フェルメール《地理学者》《天文学者》に描かれた地球儀・天球儀を実見!
ヨドクス・ホンディウス(父)《地球儀》アムステルダム、1600年
ヨドクス・ホンディウス(父)《天球儀》アムステルダム、1600年
対作品として制作された地球儀・天球儀。オランダの地球儀制作「黄金時代」の作品。
天球儀は、古代ギリシャ時代から制作されており、現存で最も古いのは、古代ローマ時代に大理石彫刻の一部分として制作された「ファルネーゼ・アトラス」(ナポリ国立考古学博物館蔵、本展ではイントロダクションビデオのなかで紹介あり)だという。
地球儀は、抽象的概念を表す球体としての地球儀は以前から存在したが、今に至る発展が始まるのは、15世紀末以降、大航海時代と「地理上の発見」による。
展示は上記を含め、天球儀2点、地球儀3点。
地球儀は全て日本のある(あってしかるべき)場所を正面にして展示されている。
2)楽しい! 「天球儀の中へ」
18世紀に制作された天球儀の中に入り込む。天球儀の中心から天球を眺める。巨大な天球。上下左右に首を動かしたり、椅子を回転させたりしながら天球を360度眺める。ヴァーチャルものとは縁遠い私にとっては新鮮な約7分間。
体感者が今何を眺めているのか、各椅子の前のモニター画面に映り出されているのも面白い。
「ベハイムの地球儀を体感」にも挑戦してみるが、地球儀を動かすコツをつかめないまま終える。
地球儀・天球儀の展示が入れ替わる後期も訪問したい。
金曜夜間および土日の開館。入場無料だが、ミュージアムラボHPから事前予約が必要(定員に達していなければ、当日直前の予約も可能な模様)。
撮影コーナー。