ルーヴル美術館展-地中海 四千年のものがたり-
2013年7月20日~9月23日
東京都美術館
7月20日から東京都美術館にて「ルーヴル美術館展-地中海 四千年のものがたり-」が開催される。
「ルーヴル美術館展? 最近多いなあ。」と、1991年以降のルーヴル美術館展開催状況を確認してみた。
結果は12展で、今回が13展目(漏れがあるかもしれません)。
特に2004年~2009年の間は、怒濤のように、という感じ。
加えて、ルーヴル-DNPミュージアム・ラボが、2006年以降、継続開催されている(現在は第10回展「古代ギリシャの名作をめぐって-人、神々、英雄」が9/1まで開催中)。その成果は、ルーヴル美術館本体の展示室へのマルティメディアの導入という形で反映されてきているとのこと。
ルーヴル美術館展以外にも、オルセー美術館展だったり、貴婦人と一角獣展だったり、回顧展にてフランス美術館所蔵作品が柱であったり(直近だと「シャルダン展」)と、フランス美術館の協力による展覧会が花盛り。
展覧会大好きで、多くの入場者数がのぞめる日本は、フランス美術館運営者にとって、重要な一時的貸出先なのだろう。
【確認結果】
1:
ルーヴル美術館特別展:肖像表現の展開
1991年9月18日~12月1日
国立西洋美術館
469,426人
2:
ルーブル美術館200年展 名画でたどるコレクションの歩み
1993年5月22日~7月22日
横浜美術館(他:神戸市立博物館)
529,418人
3:
ルーヴル美術館展:18世紀フランス絵画のきらめき-ロココから新古典派へ
1997年4月19日~7月13日
東京都美術館(他:京都市美術館)
528,620人
4:
世界四大文明 メソポタミア文明展
2000年8月5日~12月3日
世田谷美術館(他:福岡アジア美術館)
408,831人
5:
ルーヴル美術館展 中世フランスの秘宝/祈りの美
2004年7月10日~9月12日
新潟県立近代美術館(他:福岡市美術館)
未確認
6:
ルーヴル美術館展 19世紀フランス絵画-新古典主義からロマン主義へ
2005年4月9日~7月18日
横浜美術館(他:京都市美術館)
621,814人
7:
古代エジプト展:ルーヴル美術館所蔵
2005年8月2日~10月2日
東京都美術館(他:名古屋市博物館、福岡市博物館)
未確認
8:
ルーヴル美術館展 -古代ギリシア芸術・神々の遺産-
2006年6月17日~8月20日
東京藝術大学大学美術館(他:京都市美術館)
275,640人
9:
ルーヴル美術館展 フランス宮廷の美
2008年1月24日~4月6日
東京都美術館(他:神戸市立博物館)
349,524人
10:
ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画
2009年2月28日~6月14日
国立西洋美術館(他:京都市美術館)
851,256人
11:
ルーヴル美術館展 美の宮殿の子どもたち
2009年3月25日~6月1日
国立新美術館(他:国立国際美術館)
201,251人
12:
ルーヴル美術館からのメッセージ:出会い
2012年4月27日~9月17日
岩手県立美術館、宮城県美術館、福島県立美術館
未確認
13:
ルーヴル美術館展-地中海 四千年のものがたり-
2013年7月20日~9月23日
東京都美術館
※首都圏での開催実績を記載。5・12は首都圏巡回なし。
ルーヴル美術館のコレクションの質量ともの膨大さには感心するしかない。
個人的には、5・9・12を除く9展を訪問。記録に残していないので、ほとんど印象は薄れているが、例外が、2009年の『17世紀ヨーロッパ絵画』である。
開催時期が近いということもあるだろうが、なんといっても、フェルメール≪レースを編む女≫、ラ・トゥール≪大工ヨセフ≫、ル・ナン兄弟≪農民の家族≫の3点を見たことに尽きる。私にとっての、ベスト「ルーヴル美術館展」である。
さて、今回の『地中海 四千年のものがたり』は、東京の次は、中国・北京に巡回するという。
どんな名品に出会うことができるだろうか。