東京でカラヴァッジョ 日記

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東京国立博物館の「文化財防火デー」立て看板 & (予告)令和5年「新指定 国宝・重要文化財」展の開催

2023年01月30日 | 東博総合文化展
 晴天の週末午後。
 
 
 
 東京国立博物館には、特別展がない日ではあるが、チケット購入のための長い行列ができている。
 私は年間パスポート(友の会)を持っているので、この行列に並ぶことなく、即入場することができた。
 
 
 
 本館の前に、見慣れないフィギュアが。
 
 
 
 「恐竜をつくって知ろう!プラノサウルス 組立体験会」なるものが、平成館にて実施されているようだ。
 時間の関係で私は寄っていないが、後で確認すると、表慶館で開催中であった「150年後の国宝展」の関連イベント。
 バンダイが販売する恐竜のプラモデル「プラノザウルス」を無料体験できるようだ(開催日:1/21、22、28、29)。
 本館の前にあるのは、ティラノサウルスの大きなバルーンであった。
 
 
 
 表慶館の「150年後の国宝展」も会期末、人々が次々に入場する。
 建物入口の向かって左側に、気になる立て看板が。
 
 
 
 「文化財防火デー」立て看板。
 かなりの年代物。
 いつから使っているのだろう。
 
 
 
 立て看板の上辺に、東博の備品管理マークが貼ってあるが、私には解読不可。
 手掛かりは、上野消防署の、「上野」を修正した跡。
 
 
 確認結果。
 
1 国立博物館から改称され、東京国立博物館となったのは、昭和27年3月。
2 法隆寺金堂が炎上し壁画が破損した昭和24年1月26日の事件を受けて、1月26日を「文化財防火デー」と定めたのは、昭和30年1月から。
3 下谷消防署が上野消防署に改称したのは、昭和50年4月。
 
 以上から、昭和30年から昭和50年の間の制作と推測される。
 どうやら50年、ひょっとすると70年近く使われているようだ。
 
 
 「文化財防火デー」には、全国各地で消防演習が実施される。
 令和元年度(令和2年1月26日)の東京消防庁の消防演習は、東京国立博物館にて実施。
(まさかこの1ヶ月後、長い臨時休館が始まるとは)
 今年度は、聖徳記念絵画館で実施している。
 
 
 
 さて、東博では、1月31日から「令和5年 新指定 国宝・重要文化財」展が始まる予定。
 
令和5年 新指定 国宝・重要文化財
2023年1月31日〜2月19日
東京国立博物館 平成館1階企画展示室
 
 これまで毎年GW期間に開催されていた本展。
 コロナ禍により、令和2年は会場準備は進めていたようだが開催中止、令和3年・令和4年は開催されず。
 4年ぶりの開催となるが、会期はGWではなく、冬の寒い時期に変更となった。
 
 展示対象は、国宝4件、重要文化財47件(写真パネルのみの展示や一部展示も含む)。
 
 宮内庁三の丸尚蔵館の新指定作品(次の6点)は、写真パネルのみの展示とのこと。
 
国宝《喪乱帖》原跡王羲之 中国・唐時代
国宝《更級日記》藤原定家筆、鎌倉時代
国宝《万葉集 第二、第四残巻(金沢本)》藤原定信筆、平安時代
重文《南蛮人渡来図屏風》桃山時代
重文《世界図屏風》桃山時代
重文《蘭陵王置物》海野勝珉作、明治時代
 
 また、東京国立近代美術館所蔵の、鏑木清方筆の重文《築地明石町》《新富町》《浜町河岸》も写真パネルのみの展示。
 
 それでも、重文《鳥獣人物戯画甲巻断簡》、重文《地獄草紙断簡》など、気になる作品は少なくない。
 
 会期が短い(前期は1/31〜2/12の2週間、後期は2/14〜19の1週間)ので、要注意。
 
 なお、販売される図録については令和3〜5年の新指定を対象とするようだ。


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