晴天の週末午後。
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東京国立博物館には、特別展がない日ではあるが、チケット購入のための長い行列ができている。
私は年間パスポート(友の会)を持っているので、この行列に並ぶことなく、即入場することができた。
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本館の前に、見慣れないフィギュアが。
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「恐竜をつくって知ろう!プラノサウルス 組立体験会」なるものが、平成館にて実施されているようだ。
時間の関係で私は寄っていないが、後で確認すると、表慶館で開催中であった「150年後の国宝展」の関連イベント。
バンダイが販売する恐竜のプラモデル「プラノザウルス」を無料体験できるようだ(開催日:1/21、22、28、29)。
本館の前にあるのは、ティラノサウルスの大きなバルーンであった。
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表慶館の「150年後の国宝展」も会期末、人々が次々に入場する。
建物入口の向かって左側に、気になる立て看板が。
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「文化財防火デー」立て看板。
かなりの年代物。
いつから使っているのだろう。
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立て看板の上辺に、東博の備品管理マークが貼ってあるが、私には解読不可。
手掛かりは、上野消防署の、「上野」を修正した跡。
確認結果。
1 国立博物館から改称され、東京国立博物館となったのは、昭和27年3月。
2 法隆寺金堂が炎上し壁画が破損した昭和24年1月26日の事件を受けて、1月26日を「文化財防火デー」と定めたのは、昭和30年1月から。
3 下谷消防署が上野消防署に改称したのは、昭和50年4月。
以上から、昭和30年から昭和50年の間の制作と推測される。
どうやら50年、ひょっとすると70年近く使われているようだ。
「文化財防火デー」には、全国各地で消防演習が実施される。
令和元年度(令和2年1月26日)の東京消防庁の消防演習は、東京国立博物館にて実施。
【1月26日は第66回文化財防火デー!】東京消防庁は文化財防火デーに先駆け、後世に伝える文化財を守るため、日本で最も長い歴史を持つ博物館である東京国立博物館で消防演習を実施しました!#東京消防庁 #文化財防火デー #東京国立博物館
— 東京消防庁 (@Tokyo_Fire_D) January 26, 2020
消防演習の様子はこちら→https://t.co/MdojW516n8 pic.twitter.com/gbZZNfrcdh
(まさかこの1ヶ月後、長い臨時休館が始まるとは)
今年度は、聖徳記念絵画館で実施している。
さて、東博では、1月31日から「令和5年 新指定 国宝・重要文化財」展が始まる予定。
令和5年 新指定 国宝・重要文化財
2023年1月31日〜2月19日
東京国立博物館 平成館1階企画展示室
これまで毎年GW期間に開催されていた本展。
コロナ禍により、令和2年は会場準備は進めていたようだが開催中止、令和3年・令和4年は開催されず。
4年ぶりの開催となるが、会期はGWではなく、冬の寒い時期に変更となった。
展示対象は、国宝4件、重要文化財47件(写真パネルのみの展示や一部展示も含む)。
宮内庁三の丸尚蔵館の新指定作品(次の6点)は、写真パネルのみの展示とのこと。
国宝《喪乱帖》原跡王羲之 中国・唐時代
国宝《更級日記》藤原定家筆、鎌倉時代
国宝《万葉集 第二、第四残巻(金沢本)》藤原定信筆、平安時代
重文《南蛮人渡来図屏風》桃山時代
重文《世界図屏風》桃山時代
重文《蘭陵王置物》海野勝珉作、明治時代
また、東京国立近代美術館所蔵の、鏑木清方筆の重文《築地明石町》《新富町》《浜町河岸》も写真パネルのみの展示。
それでも、重文《鳥獣人物戯画甲巻断簡》、重文《地獄草紙断簡》など、気になる作品は少なくない。
会期が短い(前期は1/31〜2/12の2週間、後期は2/14〜19の1週間)ので、要注意。
なお、販売される図録については令和3〜5年の新指定を対象とするようだ。