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【画像】「大安寺の仏像」展(東京国立博物館本館11室)

2023年01月31日 | 展覧会(日本美術)
大安寺の仏像
2023年1月2日〜3月19日
東京国立博物館 本館11室
 
 
 奈良市に位置する大安寺。
 
 国家によって造営された日本最初の国立寺院。
 前身寺院は、国家の寺院のなかでも最も重要であることを意味する大官大寺という名であった。
 8世紀初めの平城京遷都に伴って現在の地に移され、やがて大安寺と呼ばれるようになる。
 壮大な寺地と伽藍を構え、東大寺や興福寺などとともに南都七大寺の1つに数えられ、一時期を除き筆頭寺院としての格を有する。国内外の僧侶が集い、仏教研究の中心拠点として栄えたという。
 その後、火災・争乱・大地震などにより衰退し、江戸・明治期には廃寺のようであったらしい。
 昭和以降、次第に復興が進み、近年は「がん封じ」の祈願寺としても知られるようになっているとのこと。
 
 
 
 大安寺には、奈良時代・8世紀の仏像9体が伝わっている。
 いずれも木彫一木造の像で、重要文化財に指定されている。
 本展には、9体のうち、秘仏2体を除く7体が出陳されている。
 
《十一面観音立像》本展非出陳。秘仏(10〜11月のみ特別公開)。
《馬頭観音立像》本展非出陳。秘仏(3月のみ特別公開)。
《楊柳観音菩薩立像》
《不空羂索観音菩薩立像》
《聖観音菩薩立像》
《持国天立像(四天王立像のうち)》
《増長天立像(四天王立像のうち)》
《広目天立像(四天王立像のうち)》
《多聞天立像(四天王立像のうち)》
 
 
 昨年2022年4〜6月には、奈良国立博物館にて特別展「大安寺のすべて」が開催され、仏像9体すべてが出陳されている。
 
 大安寺では、現在、宝物殿の増改修工事が行われている(2022年4月〜2023年4月予定)とのこと。
 その期間中は、奈良博や東博の展覧会を開催し、大安寺においては《馬頭観音立像》のみを特別公開(3月は《十一面観音立像》も特別公開)しているようだ。
 
 
 本展は、総合文化展料金にて鑑賞可能。
 なんと、写真撮影可。
 で、撮影した画像を掲載する。
 
 
《楊柳観音菩薩立像》
 
 
《不空羂索観音菩薩立像》
 
 
《聖観音菩薩立像》
 
 
《持国天立像(四天王立像のうち)》
 
 
《増長天立像(四天王立像のうち)》
 
 
《広目天立像(四天王立像のうち)》
 
 
《多聞天立像(四天王立像のうち)》
 
 
 会期中の土日祝(予定)は、本館11室の会場に大安寺僧侶の方が駐在し、記念朱印の授与等を実施するとのことである。


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