東京でカラヴァッジョ 日記

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『ユディト、来て欲しかった 波乱の特別展に思うコロナ禍』

2020年06月10日 | カラヴァッジョ

「ユディト、来て欲しかった 波乱の特別展に思うコロナ禍」

朝日新聞DEGITAL  2020.6.5
https://www.asahi.com/sp/articles/ASN617JXQN5YPTFC00L.html?iref=sp_ss_date
 
   「カラヴァッジョ展2019-20」を担当された、あべのハルカス美術館上席学芸員・浅川真紀氏へのインタビュー記事。
   
 
【抜粋1】
   やがて雲行きが怪しくなってきた。イタリアの所蔵館との間で情報の行き違いがあり、実は「ユディト」は借りられないことが判明。代わりに、展示が実現すれば日本初となる別の作品を貸してもらうべく奔走しましたが、今度は行政サイドの許可がなかなか下りない。(中略)とうとう内覧会前日に「NG」のメールが届きました。 
   結局、代わりの作品をかけるはずだった壁に映像を投影する形で開幕。
 
→「展示が実現すれば日本初となる別の作品」とは何だったのだろう?
 
→大阪展には行ったが、映像が投影された壁については、記憶がありません。記憶があれば推測できたかも。
   
 
【抜粋2】   
   ただ、会期終盤の2月上旬、既に中国を中心に新型コロナの感染が広がりつつありました。当初は来日を渋っていたイタリアのスタッフもなんとか無事に撤収作業を終え、ハグで送り出した数週間後、今度は欧州が大変な状況になった。彼らは今どうしているのか、気になります。  
 
→2月後半、やはり来日は渋られていたのですね。しかし、作品が無事返却できたのは良かった。
 
   大阪展のメインビジュアルは、《法悦のマグダラのマリア》だった。
 
 
 
   ローマ在住の翻訳家の方のブログ記事掲載写真を勝手にリンクさせてもらいます。
   再開したボルゲーゼ美術館の訪問記です。すごく良い写真です。
 
→No.1  ハートフォードの画家/カラヴァッジョ(?)《花瓶の花、果物および野菜》がベルニーニ《ダヴィデ》と共に。普段はこんなに上の方に展示されているのですね。
 
 
→右から、札幌展限りのNo.2《病めるバッカス》、名古屋展限りのNo.31 《ゴリアテの首を持つダヴィデ》、そして来日したことがない《蛇の聖母》。
 
 
→左から、過去2回来日した《果物籠を持つ少年》、3会場共通のNo.30《洗礼者聖ヨハネ》、大阪展限りのNo.5《執筆する聖ヒエロニムス》。
   無事に館に展示されているのを見て嬉しく思います。
 
 
  ボルゲーゼ美術館にはたいへんお世話になった展覧会でした。


2 コメント

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Unknown ()
2020-06-10 19:10:54
マタイ様

コメントありがとうございます。

大阪会場では、滞在時間が限られていたので、展示室の様子は、しっかりと観たごく一部の作品の展示風景を除けば、覚えていません(思い出そうとしても、名古屋会場が浮かびます)。また、グッズ売場もスルーしてしまいました。
根拠なく、ローマに所在する作品かなあと勝手に想像しているところです。
貴重な情報ありがとうございます。引き続きよろしくお願いいたします。
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Unknown (マタイ)
2020-06-10 15:00:02
K様
興味深い記事のご紹介ありがとうございます。

私も一度訪問しただけなので記憶がやや曖昧ですが、映像が投影されていた壁というのは、恐らく最初の部屋のことではないかと思われます。
映像自体は他会場でも上映していたカラヴァッジョの生涯に関するものであったと記憶しております。

ユディトの代替作品については、大阪会場の物販コーナーに、札幌・名古屋会場には無かった作品の展覧会ロゴ入りのグッズがあり、宮下先生に札幌での講演会の際に伺っていた作品とも一致していたことから、交渉の末に出品が実現しなかったことを理解したのですが、NG通達が内覧会の前日であったとは驚きました。
(あくまで公式の話ではないので、作品名の公表は控えさせていただきたく思います。申し訳ありません。)

最後まで諦めずに奔走してくださった浅川さんをはじめとする関係者の皆様に心より感謝申し上げたいと思います。

今後ともブログ更新を楽しみにしております。
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