東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

「国宝彦根屏風と国宝松浦屏風」展(大和文華館)

2019年11月25日 | 展覧会(日本美術)
国宝彦根屏風と国宝松浦屏風
遊宴と雅会の美
2019年11月22日〜12月25日
大和文華館
 
 
   急遽日帰りで大阪へ。用事は午後からなので、午前中に大和文華館に行く。近鉄奈良線の学園前駅から徒歩7分のところにある大和文華館には初訪問となる。
 
 
 
 
 
   国宝 「彦根屏風」と国宝「松浦屏風」が会期中ずっと揃って展示される本展。
   私的鑑賞歴は、「彦根屏風」は、2014年の江戸博、2018年の東博以来3回目、「松浦屏風」は今年(2019年)のサントリー美「遊びの流儀」展以来2回目。両屏風揃っての鑑賞は初めて。
   「松浦屏風」の所蔵者である大和文華館も、自館での両屏風の同時展示は1984年以来35年ぶりのことらしい。同時展示はそれ以降なかったわけではないようで、直近では2016年に「彦根屏風」の所蔵者である彦根城博物館が実施、それ以前も何処かが実施しているかもしれない。
 
 
   サントリー美術館の「遊びの流儀」展と同じような企画かと思ったら、まあその通りかなあ。出品数は35点と規模は小さいが、近世初期の遊楽図だけでなく、それ以降も一部取り上げている。やっぱりサントリー美にはなかった「彦根屏風」の存在は大きい。
 
   サントリー美でも見た作品との再会、《輪舞図屏風》(大和文華館蔵だから当然)、《邸内遊楽図屏風》(個人蔵、サントリー美のNo.32)、《カルタ美人図》(個人蔵)。
   また、なかった作品としては、個人蔵の狩野孝信筆《北野社頭遊楽図屏風》、滋賀・浄信寺蔵《遊楽図屏風》、奈良県立美や個人蔵の《邸内遊楽図屏風》など。
   サントリー美からの出品はなし。そもそも借用先は関西限定のようである。
 
 
   展示位置が低め・近めで、より近くで作品をより鑑賞できる。何より人が少ない。
   そのおかげで、《松浦屏風》も、画面上部などで新たに気づいた点も結構ある。左隻と右隻がサントリー美とは逆で、かつ、休憩エリアを挟んで離して展示しているのは大和文華館の流儀なのだろうか。
 
 
 
 
   館に置かれた、あべのハルカス美術館のカラヴァッジョ展、ユディトを全面に出したバージョンのチラシ。その熱さに、失われた機会の大きさを改めて感じさせられる。
 
   その日、左京区様からのコメントにより、来年秋のカラヴァッジョ《キリストの埋葬》来日予定を知る。
   


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