ポンピドゥー・センター傑作展
―ピカソ、マティス、デュシャンからクリストまで―
2016年6月11日~9月22日
東京都美術館
フライデー撮影ナイトに行く。
6月17日(金)18:00~20:00
6月24日(金)18:00~20:00
1F カンディンスキー《30》前 (1937年)
撮影の立ち位置は、2地点に限られる。
展示室のデザインが凝っていて、いい感じ。
・最初のフロア(B1F)は、赤い斜め壁。
・次のフロア(1F)は、白いジグザグ壁。
・最後のフロア(2F)は、青い円壁。
作品の展示に加え、その作家が残した言葉と肖像写真も掲示。
出品構成。
1年・1作品・1作家。
かつ、フランス人か、フランスで制作したことのある作家に限られる。
1906年から1977年まで、年代順に並ぶ。
1906年はフォービスムが台頭した年、1977年はポンピドゥー・センターが開館した年である。
出品作品は、絵画・彫刻にとどまらず、写真・映像・工芸・建築などに及ぶ。
71作家の71作品によるフランス現代アートの72年間である。
シャガール《ワイングラスを掲げる二人の肖像》(1917年)やピカソ《ミューズ》(1935年)は、さすがの魅力的な作品。また、初めて名を聞くカミーユ・ボンボワ《旅芸人のアスリート》(1930年)などを興味深く観る。
ただ、超ダイジェスト版。
年代順に並んでいることで、次への興味を維持できるのだが、年めくり方式でなくしてこれら作品が並んでいたとしたら、現代アートに疎い私は、今回のポンピドゥーは相当ケチったなと早々に思っただろう。
縛りのなかでも、フランス縛りがきつい。
1945年のコーナーをどう捉えたらいいのか。とりあえず音楽が出品作品と考えておく。
20世紀において重要な意味をもつ1945年には、作品を展示していません。聞こえてくる音楽は、その年に作曲され、エディット・ピアフが歌った「バラ色の人生」です。
来場者数の割には、混雑感がある。凝ったデザインの副作用か。