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〈空想企画〉東京国立近代美術館傑作展

2016年06月25日 | 東京国立近代美術館常設展

   「東京国立近代美術館傑作展」を空想企画する。


   1年・1作品・1作家。
   かつ、日本人により制作された油彩画作品とする。


   対象期間は、1906年から1952年までとし、年代順に並べる。
   1906年はヨーロッパ(主にフランス)でフォービスムが台頭した年(注1)、1952年は東京国立近代美術館が開館した年である。

 

   47作家の47作品による日本近代美術の47年間である。

 

   以下、出品作品(注2、注3)。

 

1890〈特別出品〉
原田直次郎《騎龍観音》
1902〈特別出品〉
菱田春草《王昭君》*
1904 〈特別出品〉
青木繁《運命》


1906 該当なし


1907 和田三造《南風》

1908 和田英作《おうな》

1909 該当なし


1910 荻原守衛《女》*

 

1911 小杉放菴《水郷》


1912 萬鉄五郎 《裸体美人》

 

1913 藤島武二《うつつ》

 

1914 柳敬助《白シャツの男》

 

1915 満谷国四郎《行水》


1916 河野通勢《好子像》


1917 村山槐多《バラと少女》

 

1918 岸田劉生《麗子肖像(麗子五歳之像)》

1919 関根正二《三星》

 

1920 中村彝 《エロシェンコ氏の像》

 

1921 吉田博《牧場の午後》*


1922 村山知義《あるユダヤ人の少女像》


1923 小出楢重《ラッパを持てる少年》


1924 十亀広太郎《御茶之水ニコライ堂》*


1925 前田寛治《裸婦》


1926 横山潤之助《裸婦》

 

1927 佐伯祐三《ガス灯と広告》

1928 長谷川利行《カフェ・パウリスタ》


1929 古賀春江《海》

1930 伊藤廉《リューマチの労働者》

 

1931 椿貞雄《髪すき図》 

1932 須田国太郎《法観寺塔婆》


1933 津田青楓《犠牲者》


1934 安井曽太郎《金蓉》

 

1935 野田英夫《帰路》


1936 福沢一郎《牛》


1937 坂本繁二郎《水より上る馬》


1938 小磯良平《練習場の踊子達》


1939 吉岡堅二《馬》*


1940 桂ユキ子《作品》


1941 香月泰男《釣り床》

 

1942 宮本三郎《山下、パーシバル両司令官会見図》


1943 松本竣介《Y市の橋》

 

1944 靉光《自画像》

1945 藤田嗣治《サイパン島同胞臣節を全うす》


1946 恩地孝四郎《あるヴァイオリニストの印象(諏訪根自子像)》*


1947 該当なし


1948 岡本太郎《夜明け》


1949 北脇昇《クォ・ヴァディス》


1950 植田正治《妻のいる砂丘風景》*


1951 海老原喜之助《殉教者》

 

1952 古沢岩美《餓鬼》


以上。


   該当なしの年が3年(1906、1909、1947)もある。その分、1905年以前の作品を3点特別出品とする。
   また、油彩画以外を選択の年が6年(1910、1921、1924、1939、1946、1950)。


   20世紀において重要な意味をもつ1945年についても、作品を選択した。戦争記録画だが。


   選択基準は、私が実物(あるいは図版)を見たことがあって、知名度がありそうな作品かどうか。つまり、深い考えは全くない選択である。


   展覧会を現実化しようとしたら、自館開催でない限り、出品作品の制約は厳しくなるから、何を何によってどこまで提示できるかの闘いになるのだろう。

 

 

(注1)東京国立近代美術館は、主に1900年頃からを対象としているとのことなので、1901年からとしたかったが、「該当なし」の年が増えるだけなので、1906年からとした。

 

(注2)出品作品は、前述のとおり油彩画を基本とするが、油彩画の選択が困難な年については、彫刻・日本画・版画・写真なども対象とする。油彩画以外の作品には*印を付す。

 

(注3)写真付きの作品は、2016年6月時点で東京国立近代美術館にて展示中であることを示す。

所蔵作品展
MOMATコレクション
2016年5月24日〜8月7日

企画展
近代風景~人と景色、そのまにまに~
奈良美智がえらぶMOMATコレクション
2016年5月24日〜11月13日



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