東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

レオナルド・ダ・ヴィンチ展 in シアター

2012年04月30日 | 海外の展覧会

ミラノ宮廷時代のレオナルド・ダ・ヴィンチ展
Leonardo da Vinci: Painter at the Court of Milan
2011年11月9日~2012年2月5日
ロンドン・ナショナルギャラリー 


ロンドン・ナショナルギャラリーで開催された「ミラノ宮廷時代のレオナルド・ダ・ヴィンチ展」。
レオナルドの現存する絵画のうち約半数にあたる9点を集めた、過去最大のレオナルド展で、「今世紀最大の美術展」。


本展を知ったのは、今年の1月になってから、美術ブログを読んでのこと。
当日券を求めての早朝からの長時間の列、展覧会の概要などが紹介されていました。


これを読み、居ても立っても居られなくなった私。
その日のうちに飛行機を手配し、数日後ロンドンに向けて旅立ちました。
そして翌日、当日券を求めて長い列に。


と続けたいところですけれども、現実は、
その日のうちに展覧会図録をamazonで注文し、数日後受領しました。
(なお、長い列についた先は「神品 清明上河図」。)


さて、4月21日から上映の「レオナルド・ダ・ヴィンチ展 in シアター」です。
原題は「leonardo live」。もとはテレビ番組だったのでしょうか?


本展開幕の前日、特別内覧会開催中のロンドン・ナショナルギャラリーが舞台。
レオナルドの絵画9点を順番に紹介しながら、館関係者(館長、企画立案者である学芸員、修復責任者、額縁制作者)が本展にまつわるエピソードを、各界の著名人が(一部はレオナルドの絵の前に立ちながら)レオナルドに対する思いを語ります。


各界の著名人で唯一私が名前を聞いたことがあるのは、最後に登場する伝記作家のチャールズ・ニコル氏。
その著作「レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯-飛翔する精神の軌跡」は邦訳され、私も購入しました(余りの厚さに読了できず、本箱で眠っているけど)。


レオナルドの9点は次のとおり。
1)若い音楽家の肖像(アンブロジアーナ絵画館)
2)白貂を抱く貴婦人(チャルトリスキ美術館)
3)ラ・ベル・フェロニエール(ルーブル美術館)
4)聖ヒエロニムス(ヴァチカン絵画館)
5)岩窟の聖母(ルーブル美術館)
6)岩窟の聖母(ロンドン・ナショナルギャラリー)
7)リッタの聖母子(エルミタージュ美術館)
8)聖アンナと聖母子、洗礼者ヨハネ(ロンドン・ナショナルギャラリー)
9)救世主キリスト(個人蔵)


岩窟の聖母(ロンドン)は今回修復した(それが本展企画のきっかけとなった)そうで、あわせて額縁も変更したとのことです。
また、救世主キリストは、最近になってレオナルド作とされたもので(チャールズ・ニコル氏は不満そうでしたが)、本展が世界初の一般公開だそうです。


図録では分からない、会場の様子、作品の並べ方などをうかがうことができました。
2点の岩窟の聖母は、隣に並べるのではなく、向かい合わせで、それもずいぶん距離を置いて(その間には椅子まで用意されている)展示されていたのですね。


新宿で見ました。先週は1日4回上映でしたが、今週は1日2回に(スクリーンも2回目は狭いほうに)なっています。



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。