村上隆の五百羅漢図展
2015年10月31日~2016年3月6日
森美術館
長沢芦雪《方寸五百羅漢図》1798年、個人蔵
江戸時代・京都画壇の絵師である長沢芦雪が描いた《方寸五百羅漢図》は、大作を好んだ作家が亡くなる前年に描いた作品で、わずか一寸(3.1cm)四方に羅漢や白象、虎や龍などがひしめいています。当時も「真に奇観である」と言われた珍しい作品です。村上による現代版《平成方寸五百羅漢図》は、芦雪の作品に驚嘆した村上が拡大して自ら描き直したものを、極小作品制作で知られる工芸作家の石井岳城の協力により、芦雪の原作と同じ寸法に仕上げたものです。