特別展が開催されていない日の東京国立博物館本館の総合文化展を訪問する。
以下、特に見た作品2点。
国宝《扇面法華経冊子》
平安時代・12世紀
本館2階「国宝室」より。
【会場内・HP解説などから抜粋】
平安時代に貴族たちの間で盛行した「装飾経」の代表作とされる、大阪・四天王寺に伝来した10帖のうちの1帖。
『法華経』の経文と、その文字の下には『法華経』とは直接かかわらない、貴族や女房たちの営みや庶民の生活、草花や花鳥、どこかの名所を思わせる風景など、多様な主題のやまと絵が描かれる。
葛飾応為(1800〜66)
《月下砧打美人図》
江戸時代・19世紀
北斎の娘・応為による現存する数少ない作品のうちのひとつ。
【会場内解説より】
月光のもと、女はまさに今、杵を振り下げんとしています。勢いで浮いた左足が、その一瞬の動作を強調しており、画面からに緊張感をもたらしています。袖口の赤い襦袢などには、縮の質感を表現するため激しく波打つ線を用いていますが、これは北斎に学んだ技法です。
事前予約なしでの訪問。昨年の今頃とは状態様変わりで、館内は実に落ち着いている。
おっしゃるとおり、確かに応為はクールな感じがしますね。