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「奈良大和四寺のみほとけ」展 - 岡寺、室生寺、長谷寺、安倍文殊院(東京国立博物館)

2019年06月28日 | 展覧会(日本美術)
奈良大和四寺のみほとけ 
2019年6月18日~9月23日
東京国立博物館本館11室


   総合文化展観覧料で観覧できる特別企画。
   会場は、総合文化展の本館11室。
   普段は、東博が所蔵・管理する仏像彫刻が展示される部屋である。
 
   その部屋に、奈良大和四寺、奈良県北東部にある7〜8世紀創建の古刹、岡寺、室生寺、長谷寺、安倍文殊院の仏像彫刻など国宝4件・重文9件を含む全15件が展示されている。
 
   展示の配置・密度、展示室の雰囲気は普段とそう変わりないので、ボーっとしていたら普段の仏像彫刻展示だと思って通り過ぎてしまいそう。
 
 
   印象に残る作品。
 
室生寺
国宝《十一面観音菩薩立像》
   平安時代・9〜10世紀
重文《地蔵菩薩立像》
   平安時代・10世紀
 
   「板光背」という言葉を始めて知る。
    文字どおり、木の板で作られた光背で、板に絵具や墨で文様が描かれる。主に平安時代前期(9〜10世紀)に制作され、奈良県の寺院に集中的に伝わっているという。  
   「板光背」を「板光背」と認識して見るのは初めて。特に《地蔵菩薩立像》の「板光背」、その鮮やかな色どりの文様に見惚れる。
 
 
岡寺
重文《天人文甎》
   飛鳥時代・7世紀
   1辺約39cmのほぼ正方形の煉瓦である。跪づいて両手で領巾を掲げ、天空を仰ぎ見る天人がレリーフ状に表されている。優雅。おそらく新羅の影響を受けたものと考えられているとのこと。


岡寺
国宝《義淵僧正坐像》
   奈良時代・8世紀
 
   岡寺を開いた義淵僧正の像と伝えられている。深く刻まれた皺。


室生寺
国宝《釈迦如来坐像》
   平安時代・9世紀 
 
   平安時代初期の一木彫像。快い流れの衣紋。
 
 
   室生寺と岡寺のみの記載になってしまったけど、長谷寺と安倍文殊院もあります。
 
 
   私的には、安倍文殊院には快慶の国宝仏像彫刻目当てに昨年訪問しているが、他の3寺には行ったことはない。長期的課題かな。
 
 


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