キリシタン関係遺品
2014年8月26日~10月5日
東京国立博物館・平成館企画展示室
毎年恒例(?)のキリシタン関係遺品が平成館企画展示室で展示されている。
若桑みどり著『聖母像の到来』を読んで以来、興味を持っている分野である。
毎回展示内容がそう大きく変わるものではないとは思うが、気になる展示品は毎回変わる。
これまでの観賞では、白いマリア観音像や、福井で発見された銅版画などに見入った。
今回気になったのは、次のとおり。
≪三聖人像≫長崎奉行所旧蔵品 16~17世紀
右が外来品、左が日本人による模写。
≪制札≫1711年
書かれてある内容は、次のとおり。
≪切支丹の事(杞憂道人筆)≫1860年
一体どんな本なのだろう。
<キャプションより>
キリスト教信者の所持品などを図解する。
1671年にまとめられた文章に杞憂道人が注釈を入れ刊行した。
杞憂道人は知恩院住職の鵜飼徹定(1814~91)のこと。
徹定は明治維新後、廃仏毀釈から仏教を守ろうと奔走した。